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絵本の家族像変わらない? 大阪のNPOが100冊調査「多様な視点を」 (読売・大阪版 2005/07/09朝刊)
◆主人公は男の子中心 母との関係強く 2000年以降に出版された絵本に描かれた家族像も、古典作品と変わらず、主人公は男の子が中心で、父親よりも母親との関係を強く描く傾向にあることが、大阪のNPO(非営利組織)法人SEANがまとめた調査報告書で浮き彫りになった。「ジェンダー(社会的・文化的性差)の視点で見ると、まだまだ絵本は役割意識にとらわれた内容が多い」と分析している。 SEANは子育て支援やジェンダーの問題など子どもへの人権教育などに取り組んでいる。2003年に調査・研究事業「絵本プロジェクト」を発足させた。同団体の事務局がある大阪府高槻市内の図書館に所蔵されている国内外の絵本の中から、民話や伝説を除いて、家族と子どもの関係をテーマにした本100冊を選び、登場人物の性別や描かれ方を調べた。 著者や訳者の約6割は女性だったが、主に登場する子どもの性別は、女の子が28%、男の子が58%と大きな差があった(残りは不明)。 また、親を見ると、両親ともに登場するのが64%と圧倒的に多く、母親のみが23%。父親のみは13%と少ない。さらに、祖父母になると、祖母のみが59%を占め、両方は30%、祖父のみは11%だった。母親の描かれ方としては、無職が89%を占めた。 「人間の軸は男の子、それを世話するのは母親、そして両親そろってこそ家族、というイメージが、まだまだ強いようです」と同プロジェクト代表の堀切きみよさん。子どもの成長と親の愛情の継承を描いたアメリカの作品が、翻訳の際に母と息子の物語になり、最後に生まれる息子の子も「娘」が「赤ちゃん」と訳されている例もあった。 また、ひとり親や里親など多様な家族を描いた国内の作品は少なかった。海外の作品の中には、母親は登場せず父親の彼女と娘との交流をユーモラスに描いたものや、トラに育てられたヒョウの子が本当の家族とは何かを考える物語などがあった。 「大切なのは家族形態ではなく、大人がどう子どもとかかわりを持つか。さりげなく多様性が受け入れられるような質の高い絵本が増えてほしい」とSEAN代表の遠矢家永子さんは話している。 ◇ 報告書「絵本に見る家族と子ども――2000年以降出版の絵本調査から」はA4判、73ページ。定価は1000円(送料別)。申し込みは、名前、送り先、連絡先、冊数を記入のうえ、SEAN事務局へファクス(072・684・8584=電話も同)か、メール( station@npo-sean.org )で。 写真=絵本100冊を読み込み、様々な角度から分析したSEANのメンバー。「子どもたちが自己肯定感を高められるような絵本が増えてほしい」という(大阪府高槻市のSEAN事務局で)
by alfayoko2005
| 2005-07-10 06:00
| ジェンダー・セックス
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