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[エイズ・アジアの今](4)感染女性が自ら情報普及(連載) (読売 2005/07/20朝刊)
カンボジアの首都プノンペンに住むモニ・ペンさん(25)は19歳で結婚した。3年前、夫からエイズウイルス(HIV)に感染したことを知った。夫は検査を受けるまで感染に気付かず、まもなく亡くなった。 カンボジアは15~49歳のエイズウイルス感染率が2・6%と高い。3種類の抗ウイルス薬を組み合わせた治療(ART)が始まったが、夫亡き後、家族を支える女性は生活に追われ、十分な治療を受けることができない。 「この国では、多くの女性に仕事がないのです」。神戸市で5日まで開かれた「アジア・太平洋地域エイズ国際会議」に参加したモニ・ペンさんは、そう訴えた。 アジアのエイズウイルス感染者は800万人を超える。当初は麻薬の乱用や買春、同性愛などで男性の間で広がったが、今では感染者全体の4割、15~24歳では6割以上が女性だ。 アジアの女性にエイズが広がる最大の要因は、女性の地位の低さだ。エイズの予防教育を受ける機会が乏しい。貧しく仕事がないため、売春に収入を頼りやすい。男性から性的な暴力を受けやすく、男性側にコンドームの装着を要求できない。10代の結婚も多く、性交渉や子どもを産むことを強要される。 そして現在、モニ・ペンさんのように、普通の家庭で夫から感染するアジアの女性が急増している。エイズはもはや、特定のグループの病気ではない。 エイズに弱い女性の置かれた状況を、女性自ら、積極的に変えようという動きも広がっている。 インドのペリヤサミ・コーサリアンさん(31)は1995年に夫から感染したことを知った。病院に行っても、まともな治療の情報がない。女性は性風俗店で働いていると誤解されたり、診療を拒否されたりすることを知った。 その経験から、自らエイズ研究者を訪ね、エイズの正しい情報を友人や同じ病院の感染者に知らせた。予防や治療の話をパンフレットなどにまとめ、ラジオなどで予防を呼びかける活動にも乗り出した。 98年には、内に閉じこもっている女性感染者を支援する活動団体「南インド女性陽性者(感染者)ネットワーク」を結成。18人で始まった草の根の運動は500人に増え、感染者の治療を拒否した病院に抗議し改善させるといった成果をあげつつある。 日本の女性で、感染者であることを明らかにできる人は少ない。社会の差別に対する不安がまだ根強い、と考えられる。だが、エイズ国際会議には、モニ・ペンさんやコーサリアンさんら多くの感染した女性が参加し、女性、感染者の地位向上を訴えた。 コーサリアンさんは、日本人の感染女性に呼びかける。「インドで私たちにできたことが、日本女性にできないはずはない。世界中にあなたの友人がいます。社会を変えるため、私たちと連帯しましょう」 写真=女性のエイズウイルス感染者に対する理解を訴えたペリヤサミ・コーサリアンさん(神戸市で) [エイズ・アジアの今](3)差別の陰で…広がる「男性間」(連載) (読売 2005/07/13朝刊)
by alfayoko2005
| 2005-07-21 06:22
| HIV/AIDS
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