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男女共同参画計画:見直し 「ジェンダー」表記めぐり議論、定義明確にし決着へ
毎日新聞 2005年12月22日 東京朝刊 男女とも性別にかかわりなく個性や能力が発揮できる社会を目指すため、政府が00年に策定した「男女共同参画基本計画」を見直し、今後5年間の政策の方向性を示す新計画が年内にも閣議決定される見通しだ。見直し作業では、基本計画にある社会的・文化的に形成された性別(ジェンダー)の表記を新計画に盛り込むか否かを巡って議論になっており、政府・与党内で最終調整が行われている。【有田浩子】 ◇党内で分かれる議論 「ジェンダーの視点は、社会における男女の役割について、固定的に決めつける物の見方に対し、問題意識を持っていこうとすることであり、国際的にも重要です」 今月14日、衆院選(9月)で初当選した「自民党男女共同参画新人議員勉強会」の会長、萩原誠司議員らが、同期で初入閣した猪口邦子・男女共同参画担当相を訪ね、「ジェンダーという概念についての正しい理解の徹底」を求める提言書を手渡した。猪口氏はその場で「貴重な提言を大事な時期にいただいた。『ジェンダー平等』が実現できるよう導いていきたい」と話した。 だがその2日前、猪口氏は同じく自民党の「過激な性教育・ジェンダーフリー教育実態調査プロジェクトチーム(PT)」座長の逢沢一郎幹事長代理と会っていた。逢沢氏は「ジェンダーフリーの名のもと、過激な性教育が行われ、教育現場が混乱している」と言い、「ジェンダー」の表現を新計画に盛り込まないよう申し入れていた。 ◇「ジェンダー」と「ジェンダーフリー」 「ジェンダー」という言葉は生物学的な性別を示す「セックス」に対する概念で、「社会的・文化的に作り上げられた性別」をいい、国連などの国際機関でも使われている。「ジェンダーフリー」は、その社会的・文化的性差(ジェンダー)を押し付けないという考え方だ。 だが、ここ数年、すべて男女一緒にすることが平等かのように「男女同室宿泊・着替えなどが、ジェンダーフリーの名の下に行われている」との指摘が地方議会などから相次ぎ、「ジェンダー」という表現も使わないよう求める声が出ていた。 内閣府は、男女同室着替えなどの行き過ぎた事例については「男女共同参画の趣旨に反することだ」と指摘。しかしジェンダーの表記をめぐって、議論は過熱するばかりだった。 ◇政治的決着 だが、ここにきて政治的な決着を探る動きも出てきた。自民党PTの前座長で「ジェンダー」削除を先導する立場にあった安倍晋三氏が、猪口氏が担当大臣になる前まで男女共同参画を担当していた官房長官に就任。「将来の総理候補を矢面に立たせるわけにはいかない」という党側の配慮も働いたようだ。内閣府は「正しいジェンダーの視点を持って施策を進めている企業や団体に対し、内閣が後退したという誤解を招くと影響が大きい」として、「ジェンダー」という表現を引き続き用いる代わりに、定義をより明確にすることを約束した。 新計画では「社会的性別(ジェンダー)」と短く表現し、「社会的性別はそれ自体に良い、悪いの価値を含むものではない」と明記する方針だ。 さらに、「ジェンダーフリーという用語を使用して画一的に性差を否定したり、男らしさ、女らしさや男女の区別をなくしたり、家族やひな祭りといった伝統文化をなくすことは、基本法が目指すところではない」との説明も盛り込む方向で最終調整される見込みだ。 ◇真の平等へ欠かせぬ概念--鹿嶋敬・実践女子大教授の話 「ジェンダー平等」は、単に男女差別をなくすだけでなく、差別に至る「偏見」や「優越感」もなくし、実質的な平等を実現すること。真に平等な社会を作る上で「ジェンダー」はなくてはならない大事な概念で、今後どう啓発・周知していくかがポイントだ。 ============== ■ことば ◇男女共同参画基本計画 男女共同参画基本法に基づいて策定され、(1)2020年までに社会のあらゆる分野で指導的地位に女性が占める割合を少なくとも30%程度になるよう取り組む(2)女性が再チャレンジできる支援策を拡充する(3)防災・災害復興などの分野で男女共同参画を推進する--など重点項目を挙げている。「ジェンダー」については男女共同参画会議が7月に答申した「今後の施策の基本的方向と具体的取り組み」の中で、社会的・文化的に形成された性別(ジェンダー)に敏感な視点を定着させる」と記され、「広報・啓発活動を展開する」となっていた。 男女共同参画:ジェンダーの表記、事実上了承 自民党 毎日新聞 2005年12月21日 19時53分 自民党は21日の内閣部会などによる合同会議で、政府の男女共同参画基本計画改定案について協議した。「ジェンダー(社会的性差)」の表記をめぐって異論が続出したが、最終的には木村勉内閣部会長が一任を取り付け、事実上了承した。改定案は同党の政策審議会、総務会で最終調整後、27日の閣議で正式決定される見通し。 改定案は来年度からの5カ年計画。00年策定の現計画では、共同参画の認識を定着させるため「ジェンダー」の言葉を初めて用いたが、言葉の意味の説明がなく、教育現場などで混乱が生じているとして猪口邦子男女共同参画担当相が定義の明確化を指示していた。 このため、改定案はジェンダーの注釈を盛り込み、「社会によって作り上げられた男性、女性の別をジェンダーといい、それ自体に良い、悪いの価値を含むものではない」と定義。そのうえで、「ジェンダー・フリーの用語を使用し、画一的に性差を否定したり、人間の中性化を目指すことは男女共同参画行政の目指すところとは異なる」として、男女同室宿泊や男女混合騎馬戦などの「極めて非常識」な例も紹介している。 ところが、合同会議では「官庁ですらジェンダーの意味を理解していない。定義があいまいな言葉をなぜ使う必要があるのか。日本語を使えばいい」と削除を求める意見も多かった。会議後、猪口氏は「混乱が生じないようにしていきたい」と記者団に語った。【葛西大博】 「ジェンダー」、改定後も残る 男女共同参画基本計画 2005年12月22日06時16分 朝日 来年度改定される男女共同参画基本計画に議論となっていた「ジェンダー」の用語が残ることになった。21日の自民党内閣部会で内閣府案の了承を木村勉部会長に一任することを決定。22日に正式に党として了承し、来週にも閣議決定される。 内閣府案は「社会的性別(ジェンダー)」を「社会通念や慣習の中には、社会によって作り上げられた『男性像』『女性像』があり、このような男性、女性の別」と定義。「性差別、性別による固定的役割分担、偏見等につながっている場合もある」とした。 また、「性差を否定したり、男らしさ、女らしさや男女の区別をなくして人間の中性化を目指すこと、また、家族やひな祭り等の伝統文化を否定することは、国民が求める男女共同参画社会とは異なる」とした。 猪口男女共同参画担当相は「様々なご意見を謙虚に受け止め、計画実施の段階で生かしたい」としている。
by alfayoko2005
| 2005-12-22 09:45
| ジェンダー・セックス
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