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中大・読売リレー講座「今日の青少年の性意識」 矢島教授が講義=多摩 (読売・多摩版 2006/01/29朝刊)
◆社会学科・矢島教授 「愛より合意」倫理観変化 中央大学文学部と読売新聞立川支局共催によるリレー講座「恋愛、家族、そして未来」の第11回が28日、八王子市東中野の同大多摩キャンパスで開かれた。今回は、社会学科社会学コースの矢島正見教授による「今日の青少年の性意識」。中学・高校生を対象にした調査データなどに基づき、日本における性秩序の変容を社会学的に考察した上で、背景にある時代や社会の姿を明快に提示してみせた。 矢島教授の専門分野は犯罪社会学、社会病理学。特に少年非行や青少年問題、セクシュアリティーについて研究している。 講座では、まず、警察庁生活安全局少年課の「青少年と生活環境等に関する調査研究報告書」(2002年12月)から、同教授が委員長を務める「青少年問題調査研究会」による中学生・高校生調査のデータを紹介。「同じ年くらいの人がセックスをすること」については「本人がしたければ」という答えが目立ち、「見知らぬ人とのセックス」についても「問題はあるが、本人の自由」との回答が多数にのぼるなど、道徳や愛よりも、個人の主体性を重視する傾向が出てきているとした。また、知性や人柄以上に、外見の良さを重く見る回答の多さにも触れた。 この結果を踏まえて同教授は、社会における性秩序をコントロールする“装置”としての性倫理が「近年までの『お互いに愛し合っていれば良い』から、『互いに合意していれば良い』というふうに、『愛』から『合意』へと移りつつあるのでは」とする仮説を提示。その背景として「個人主義社会」の変容を挙げた。 また、「合意」もコントロールの役割を果たしているものの、合意する本人の自己決定能力が問われなければならず、子供の場合はそれが問題になると指摘。また、日本の個人主義社会が、無関心ゆえの寛容性をはらんでいることの危うさにも触れた。 さらに、豊かな時代においては、生きるための文化よりも、心地よさを味わう文化が追求されるとし、身体に関しても、生きるためのたくましさよりも、頭脳的、性的であることに意識が傾いているとも。青少年への調査結果と時代の連関を示して見せた。 講義は、最近の学生の言動などを紹介しながら軽妙に進められたが、受講者からは世代間ギャップを感じたのか、思わず「ええー」という驚きの声があがる一幕も。 受講した昭島市の主婦枝川幸恵さん(38)は、「家庭での性教育の知識はどこで得ればいいのか。わからないので少し不安」。八王子市の主婦山田和子さん(59)は、「若い人たちの性意識はわからないと思っていたが、私たちも歩み寄る努力をするべきだと思った」と、話していた。 ◇ 次回講座は2月25日午後1時30分から同キャンパスで、文学科独文学専攻の野口薫教授による「家族の将来像を尋ねて――ドイツの場合」。無料でだれでも受講可能。問い合わせは同大広報課((電)0426・74・2144)まで。 写真=青少年の性について語る矢島正見教授 写真=熱心に講義に聞き入る受講者
by alfayoko2005
| 2006-01-30 01:45
| ジェンダー・セックス
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