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モーツァルトのソナタ16曲、ムターがCDに 神が降り立つ雰囲気に (読売 2006/07/25夕刊)
◆計算した上で構成 ドイツの人気バイオリニスト、アンネ・ゾフィー・ムターが、モーツァルトのバイオリン・ソナタ16曲をまとめて入れたCDをユニバーサルから出した。同じプログラムで7年ぶりに来日公演を行ったムターに聞いた。(松本良一) ソナタ集のCDは4枚組みの大がかりなもので、2月にミュンヘンでライブ録音した。今年のモーツァルト生誕250年に合わせ、昨秋発売されたバイオリン協奏曲全集、今春発売のピアノ三重奏曲集に続くプロジェクトだ。 「6歳のころからモーツァルトを弾いてきた」ムターにとって、モーツァルトは最も好きな作曲家の一人。だが「バイオリン・ソナタは協奏曲と比べても演奏が難しい」と話す。 協奏曲のような華やかさがない分、ソナタにはより繊細な表現が求められる。「音の長さ、強弱、テンポや音色の変化、弓使い……。テクニックと知識を総動員し、考え抜いた上で演奏しなければならない。一瞬たりとも気を抜けません」 特に好きなのはホ短調K.304と変ロ長調K.454。「母を亡くした直後に書かれたK.304は痛切な悲しみに、一方のK.454は豊かで満ち足りた幸せにあふれています」。作曲家のこうした感情を聴衆に伝えるには、即興的とも言えるセンスを必要とする。 「神様がふいに降り立ったような雰囲気を醸し出すため、音楽を構成する各要素はすべて計算した上で配置します。日本庭園のすばらしい眺めを設計するようなものでしょうか」 作曲当時の演奏を再現しようとする古楽奏法の登場で、モーツァルトの音楽は姿を変えつつある。しかし、それは作曲家の望んだ姿なのだろうか。 「モーツァルトは音の美しさと表現の幅の拡大に強い関心を持っていました。それなら現代的な奏法も誤りとは言えないはず」。多彩な技巧を変幻自在に操る独自の表現に強い自信を見せる。 カラヤンに見いだされ、13歳でデビューして今年で30年。20代で結婚、出産、夫との死別を経て、数年前に指揮者で作曲家のアンドレ・プレヴィンと再婚した。 「自分のことはなかなかわからなかったけれど、ようやく最近、以前の自分を客観的に思い返せるようになった」 夫からバイオリン協奏曲を献呈されて以来、現代作品により興味を持つようになったという。 「新作初演は音楽をゼロから学び直すプロセス。失敗の恐怖とも闘わなければなりませんが、初演した曲は自分の子供のようにいとおしい」 プレヴィンとの家庭生活から今後、どんな新しい音楽が生み出されるのか楽しみだ。 写真=「モーツァルトのバイオリン・ソナタはサクランボに細密画を彫り込むようなもの。一瞬たりとも気が抜けません」
by alfayoko2005
| 2006-07-30 00:41
| Music
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