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社説:[エイズ]「深刻な感染者拡大ペースの加速」 (読売 2005/07/03)
多くの人が油断し、現状を甘くみているのではないか。エイズをめぐる日本の状況は極めて深刻なのに、社会の危機感があまり感じられない。 昨年、新しく報告されたエイズウイルス(HIV)の感染者とエイズを発症した患者の数は、1165人に達し、初めて年間1000人を超えた。これまで確認された感染者・患者の累計も1万人を突破した。 欧米などに比べて絶対数はまだ少ないが、安心するのは大間違いだ。先進国の多くで、新たな感染者の数は横ばいになっているのに、日本では、ペースを速めながら増加し続けている。 特に問題なのは、エイズを発症してから発見される例が3割もあることだ。感染したまま気づかない人が、かなり存在することを物語っている。 2010年には感染者が5万人に達する、という厚生労働省研究班の推計もある。爆発的な感染拡大への入り口が、目の前に迫っているのではないか。予防啓発と検査体制の拡充を急ぎ、ここで踏みとどまらなくてはならない。 最も重要なのは、若年世代への働きかけである。最近5年間の感染者は、20歳代以下が35%、30歳代が40%を占め、若い世代を中心に感染が拡大している。 原因は無防備な性行動の増加だ。 1990年代後半まで年間3万件前後だった未成年の中絶が、2000年以降は4万件以上に増えた。 高校生は女子で5割近く、男子で3割以上に性体験があり、うち1割がクラミジアに感染しているとの報告もある。学校や家庭で、性の知識やエイズ予防を、しっかりと教える必要がある。 エイズ相談や感染者を支援している非政府組織(NGO)と行政の連携も強化しなければならない。 神戸市で「アジア・太平洋地域エイズ国際会議」が開かれている。各国のNGOと行政担当者らが集まり、予防教育の取り組みや、感染者の治療と支援などに知恵を出し合っている。 エイズの流行の中心は、アフリカからアジアに移りつつある。中国やインドで感染爆発が懸念される一方、タイのように、国を挙げた取り組みで拡大阻止に成功しているケースもある。 小泉首相が「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」に5億ドルの拠出を表明するなど、日本は発展途上国のエイズ対策を資金支援しているが、途上国の経験を国内対策に生かすことも重要だ。 エイズにかかわる団体や機関の幅広い協力体制を築き、社会に危機意識を呼び戻す機会としたい。
by alfayoko2005
| 2005-07-03 07:37
| HIV/AIDS
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