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中日春秋 (中日 2005/07/03朝刊)
重い訴えだ。「私たちは病気として扱われている。人間として扱われていない」 ▼一日から神戸市で開催中の第七回アジア・太平洋地域エイズ国際会議。共催のNGOを代表してあいさつしたインドネシアの女性はエイズウイルス(HIV)に感染していることを明かし、そう語った(共同通信)。依然なくならない差別や偏見なのだろう ▼ある取材を思い出す。名古屋でホステスとして働き、HIV感染が分かって長女を出産した後、やっかい払いされるように帰国した十九歳のタイ人女性。彼女の貧しい故郷で話を聞いた。売春宿にも放り込まれた日本での生活の回想や、偏見や差別を恐れて親にも感染を明かさないと語る姿には、胸ふさがるばかりだった ▼実家から離れた場所で取材し、食堂に入ったときのことだ。彼女が手渡してくれた料理の皿を受け取るのに一瞬ためらいを覚えて、がく然とした。偏見を悲しみ恐れる彼女の言葉にうなずいていながら、自分もどこかで偏見や差別の気持ちを抱いていたのかと。人の心に簡単に巣くうものだと痛感した ▼国際会議で関係者はHIV流行が「爆発的になる瀬戸際まで来ている」と危機的状況を訴えた。予防に力を入れればこの五年でアジア・太平洋地域では六百万人の新規感染が防げて、今まで通りなら千二百万人が感染するとも。予防とケアは無論、「人間として」という冒頭の訴えを切実に考えたい ▼「頑張って生きる。赤ちゃんがいるから」と語ったタイの女性の言葉がよみがえる。病魔を抱えても懸命に生きる人たちがいる。
by alfayoko2005
| 2005-07-03 15:07
| HIV/AIDS
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