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弱者対策の重要さ確認 エイズ神戸会議が閉幕 (神戸新聞 2005/07/06)
神戸市で開かれていた第七回アジア・太平洋地域エイズ国際会議が閉幕した五日、組織委員会事務局長の木原正博・京都大大学院教授らが総括会見を開いた。 組織委員会の樽井正義・事務局次長は、会議での議論を「同性愛者など社会的に弱い立場の人々まで情報と資源を届ける必要性が強調された」と振り返った。 一方で、開会式に日本の閣僚がおらず、日本人の参加登録者が外国人の三分の一だった点に触れ、「アジアは感染拡大を止められるかどうかの分岐点にある。日本も同じ。政府も市民社会も、より積極的に取り組まねばならない」と訴えた。 感染者団体「APN+」のグレッグ・グレイさんは「日本の感染者も他国と同様、差別や偏見に苦しみ、無力感を伴って生きている」と分析。感染者の支援にあたり、「企画立案から実施まで、感染者自身が参加する必要がある」。 今回の会議は、一般登録で約二千七百五十人、スタッフなどを含めると七十カ国以上から約四千五百人が参加。これまでの最大規模となり、木原教授は「無事に終わり、ほっとしている」と語った。 ■視点・危機感乏しい政府に批判 神戸市で開催されたアジア・太平洋地域エイズ国際会議は、日本のエイズ対策が海外の目にどう映っているかを浮き彫りにした。国内の現状を「直視していない」日本の政府と社会に対し、痛烈な批判が浴びせられた。 国内の感染者、患者の累計はすでに一万人を突破。潜在的には五万人ともいわれる。にもかかわらず、同性愛を含めた性行動の低年齢化を、私たちはどれだけ直視しているだろう。 「認めたくない」と思う人がいるかもしれない。その間にも感染は確実に広がっている。 また、海外から閣僚級の出席が相次いだ中で、尾辻秀久厚生労働相が直前になって国会を理由に欠席。首相、大統領がエイズ対策の組織のトップに就き、保健や教育など省庁の垣根を越えて取り組む国が増えているが、日本政府にそこまでの姿勢はない。 政治、行政だけではない。感染予防に有効な性教育を取り上げたシンポジウムも多かったが、日本の教師の参加はわずかだった。親や教師の間で、性教育に対する抵抗は根強いとされる。だが、性情報がはんらんする中、「うちの子に限って…」が通用するだろうか。 会場で評価が高かったのは、日本の高校生や大学生の取り組みだった。イベントで、同世代に性の知識を伝える活動を発表。コンドームの必要性などを寸劇やゲーム形式で紹介し、「分かりやすい」と好評を得ていた。 「私たちの体や心は自分たちで守らなきゃ」 生徒らの切迫した姿勢に学びたい。時間は残されていない。(石崎勝伸) 参加者ら「感染根絶、きっと」「勇気もらった」 (神戸新聞 2005/07/06) 神戸で開催されたアジア・太平洋地域エイズ国際会議が五日、閉幕した。七十カ国以上の参加登録者約二千七百人の中に、根強い差別と偏見の中に生きる国内外のエイズウイルス(HIV)感染者の姿が多くあった。彼らは神戸で何を感じ、何を思ったのか。 「たくさんの人から多くのことを学んだ」。フィリピンから参加した女性(31)は声を弾ませた。 二年前、HIVに感染。陽性者のケアなどに取り組む民間団体のメンバーとして活動を続ける。 「感染者もごく普通の人間」。そう考えてきた。会議を通じ、多くの感染者たちと国を超えて交流を持った。「粘り強く活動する人たちから、勇気や力、自信、希望をもらった。これからも頑張れる気がする」と力を込めた。 一方、日本人男性は「恥ずかしかった」と漏らす。感染者だけの集い(非公開)に参加したが、日本のエイズ対策について尋ねられ、返事に困った。日本は先進国で唯一、感染者が増え続ける国でもある。男性は「国の対策の失敗」と厳しく指摘した。 「日本ではエイズへの危機感が薄れ、問題が潜在化している。会議では、日本社会のHIVに対する意識の低さと取り組みの鈍さが目立った」と日本人の三十代の女性。「日本の存在感は薄かった」。それが実感だった。 人・エイズウイルス陽性者のための「JaNP+」代表長谷川博史さん (神戸新聞 2005/07/06) ![]() 神戸市で開かれ、五日に閉幕した第七回アジア・太平洋地域エイズ国際会議。一日の開会式で総合司会を務め「エイズと世間のあらゆるギャップ(溝)を埋めたい」と力強く語った。 しかし、会議を終えて口から出たのは「日本政府とのギャップはどれだけ埋まったのだろうか」という疑問だった。 政府には失望を隠さない。尾辻秀久厚生労働相が直前に開会式をキャンセル。「国際会議に自国の閣僚が一人もいないとは。エイズウイルス(HIV)感染者が今の日本で置かれている状況を象徴している」 自らのHIV感染を公表し、二〇〇二年に「JaNP+」を設立。感染者が普通に暮らせる社会の実現を目指す。 国民の関心が低く、差別や偏見も根強い日本では、感染を告白すること自体が難しい。 「なぜ難しいのかを考えねば。誰もが感染を明らかにできる社会に」。豪州などエイズ対策に成功している国々のように、多様な生き方や価値観を認め、国を挙げて臨む姿勢が必要と強調する。 厳しかった表情が、開催地・神戸の話になると緩んだ。「多くの催しで市民が非常に協力的だった」 一九八七年、当時の厚生省などが神戸の女性エイズ患者について、感染と情報を発表。行政やマスコミを巻き込んだ騒ぎは「神戸パニック」と呼ばれる。「神戸というまちとのギャップは、この会議で少しは埋まったかなと思う」 東京都在住、一人暮らし。五十二歳。
by alfayoko2005
| 2005-07-06 12:36
| HIV/AIDS
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