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デイリーニュース
主張 エイズ国際会議閉幕 “アジア危機”への対策急務 拡大阻止へ日本は先頭に立て 公明新聞:2005年7月7日付 迫り来る“感染爆発” 極めて憂慮すべき、深刻な事態である。各国は政治による強力なリーダーシップで、対策をスピードアップさせる必要がある。 1日から5日まで、神戸市で開かれていた「第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議」が閉幕した。45カ国から政府代表者や非政府機関(NGO)のメンバー、患者ら約2700人が参加して開かれた同会議での討議を通して浮かび上がったものは、この地域にひたひたと押し寄せてきている“感染爆発”の大波だ。エイズ流行の中心はアフリカからアジアに移りつつある、と言って過言でない。 会議初日、国連合同エイズ計画(UNAIDS)が公表した報告書によると、この地域では2004年までに820万人がHIV(エイズウイルス)に感染し、うち約54万人が死亡している。報告書は「各国が従来通りの対策を続けるなら、今後5年間で新規感染者は1200万人に達する」との警告を発している。 会議3日目に国連児童基金(ユニセフ)が行った報告も衝撃的な内容だった。同報告によると、この地域のエイズ遺児は150万人に達する。また、子ども自身がHIVに感染しているケースが12万件余、親が感染している子どもは350万人に上る。ユニセフは「エイズに起因する子どもたちの問題は、今後、この地域で一層深刻さを増す」と予測している。 アジア・太平洋諸国の中で、とりわけ感染の拡大が懸念されるのが人口超大国の中国とインドだ。 中国の感染者数は03年末で84万人と人口比ではまだ少ないが、ここ数年、感染拡大のペースは急で、UNAIDSは「2010年までに1000万人に達する」と見ている。一方、インドの感染者数は03年末で510万人を数え、南アフリカに次いで世界2番目。エイズ遺児も100万人を数える。 日本も例外ではない。厚生労働省のエイズ動向委員会によると、昨年(2004年)、新たに報告されたHIV感染者とエイズ患者は計1165人に上り、初めて年間1000人を超えた。累計も1万人を突破し、5年後には5万人に達するとの予測もある。先進国で感染者が増え続けている国は日本だけだ。 アジア・太平洋地域でエイズが急速に拡大している原因はさまざまあるが、近年の特徴は感染ルートがセックスワーク(性産業従事)や薬物注射、同性間性行為などから異性間の性交渉にまで広がってきていることだ。日本での感染拡大も、無防備な性行動が目立つ若年世代で著しい。 タイの成功例に学べ アジアを包みつつあるこの“感染爆発”を阻止するためには、「各国の政治のトップレベルがエイズ問題を最重要課題に位置付ける」(ピーター・ピオットUNAIDS事務局長)ことが何より重要だ。エイズ問題は貧困や教育環境、差別と偏見など社会的要因と密接に関係しており、政治のリーダシップなくして改善、解決はあり得ないからだ。90年代、タイが拡大阻止に成功したのも国家主導の取り組みがあってのことだった。アジアの国々は今こそタイの成功例に学び、喫緊の政治課題としてエイズ対策に取り組んでほしい。 政治的優先度が決して高くはないまま、漫然と施策を展開してきたように見える日本も同じだ。アジアでの対策の前進に指導的役割を果たすためにも、明確な国家戦略に裏付けられた総合的なエイズ対策の確立を急がねばならない。
by alfayoko2005
| 2005-07-07 13:55
| HIV/AIDS
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