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しんそう-深層・真相・心想:ルポ編 HIV感染者のジャミニさん報告会 (毎日・長野版 2005/07/10)
◇悲劇越え、人々に勇気--ググ・ジャミニさん報告会 南アフリカのHIV(エイズウイルス)感染者のググ・ジャミニさん(25)が来日し、県内でも報告会に臨んだ。性暴力でHIVに感染し、妊娠して生まれたルンギレちゃん(10)を育てながら、同じ境遇の人の支援を続けている女性だ。悲劇を乗り越え、周りの人々を勇気づける彼女の生きる力はどこにあるのか--。先月29、30日に松本、飯田両市を訪れたググさんの2日間を追った。【反橋希美】 「14歳でレイプされた後、医者に『9カ月の命』と宣告されました」。6月29日、松本大(松本市)でググさんは語り始めた。Tシャツには「HIVポジティブ」の文字が踊る。ポジティブは「陽性(感染者)」というだけでなく「前向きに」の意味が込められているという。 今回の来日は、夫で南ア・ヨハネスブルクの旅行会社駐在員、高達(こうだて)潔さん(46)の一時帰国に伴うものだ。 南アは、国民の9人に1人以上がHIV感染者といわれる。「アパルトヘイト(人種隔離)政策の影響を引きずり、HIVの知識を得られなかった貧困層が感染している」。同夜、同市中央公民館で高達さんが説明した。 無知は偏見を生む。ググさんは、差別を恐れて家にこもる感染者宅を訪れ、相談に乗る。「『ポジティブ』のTシャツを着たググが行くからこそ、相手も心を開く」。高達さんはほほえんだ。 ◇ ◇ ◇ 「私はルンギレを誰よりも愛している」。6月30日、飯田市の下伊那農業高体育館にググさんの熱のこもった声が響いた。ググさんはルンギレちゃんが小学1年の時、出生の経緯を教えたという。 「どんなにつらい決断だったか。エイズに偏見を持つ人が、あなたを指さすかもしれないとも教えたわ」。ググさんの告白に、当初は落ち込んだルンギレちゃんだったが、今はググさんの一番の理解者だ。「エイズ患者を助ける医者になりたい」。ルンギレちゃんの語る将来の夢だ。 常にエイズ発症の恐怖を抱えているが、普段のググさんの表情は驚くほど明るい。その強さの理由に気づいたのは、参加者から「どうしてそんなに前向きに頑張れるの」と問われた時だ。 「感染を受け入れるのは苦しかった。でも『私は自分に誇りを持っている』と言い聞かせたの。HIV感染者であることを語るのをやめると、病気が『ここにいる』と騒ぎ出すような気がする」 ググさんと同時期に感染し、亡くなった人は大勢いる。感染を打ち明け、同じ境遇の人を支援することが彼女自身にとっても生きる支えなのだ。 ◇ ◇ ◇ お年寄りから高校生まで約120人が集まった同市の上郷公民館でググさんは新たな試練を明かした。「来日直前の検診で、子宮がんが見つかった。でも私は希望を捨ててないわ」。そして、会場に呼びかけた。 「HIV感染者も、皆さんと同じ人間です。大切なのは、すべての国で偏見と戦うこと。そしてHIV感染者に限りません、どんな人も前向きに生きてください」 毎日新聞 2005年7月10日
by alfayoko2005
| 2005-07-10 15:48
| HIV/AIDS
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