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[エイズ・アジアの今](3)差別の陰で…広がる「男性間」(連載) (読売 2005/07/13朝刊)
殴られて、目の周りがはれ上がった男性。こん棒のようなもので殴られ傷だらけの背中――。ネパールの警察官による男性同性愛者への暴行を告発する映像が映し出されると、会場は静まりかえった。 神戸で5日まで開催されたアジア・太平洋地域エイズ国際会議は7回目だが、こうした生々しい差別の実態が報告されたのは初めてのこと。主催者側が準備段階から同性愛の問題を重要課題として検討し、プログラムに盛り込んだ。 現状を紹介したスニル・バブ・パントさん(32)は、同性愛者など性的少数者のエイズ対策や人権問題に取り組む地元NGOの代表で、自身も同性愛者。「国内法で同性愛は禁止されていないのに、男性同性愛者がコンドームを持っているだけで警察に連行される」と話した。 インドからは、同性間の性交渉を禁ずる法律の存在が、同性愛者に対する一般国民の偏見を助長しているとの実態が報告された。 エイズ流行を監視する専門家グループの報告書によると、男性と性交渉を持つ男性の割合は3~5%。こう門による男性間の性交渉は、血液を介してエイズウイルス(HIV)が感染しやすい。 しかし同性愛に対する根深い偏見、差別が残るアジアの国々では、異性間や薬物乱用者間での流行が拡大するにつれ、同性愛者の感染はほとんど無視されるようになった。文化の問題も絡み、積極的な対策は取られてこなかった。 最近、やっと各地で調査が行われるようになり、男性と性交渉を持つ男性の感染率が想像以上に高いことがわかってきた。タイのバンコクでは17%、カンボジアのプノンペンは15%。インドネシアのジャカルタで売春に携わる男性は22%(2002年)。その5年前は6%だった。 男性同士の性交渉のコンドーム使用率は異性間より低く、5人に1人は異性とも性交渉を持っている実態もわかり、感染拡大の懸念は一層深刻になっている。 日本も、男性間の感染が増えており、昨年は新規感染者の6割までを占めた。国際会議でも「正面から取り組まない限り、状況は悪くなるばかりだ」と海外から批判を浴びた。 国際会議での報告の中には、明るい兆しを感じさせるものもあった。 スニルさんは「最近は、世界保健機関などの支援で、ネパールでも同性愛者向けの教育プログラムが行えるようになり、国民の間にも議論が起きてきた」と話す。中国では、香港に本部を置くNGOが同性愛者向けのエイズ教育を始めた。日本でも同性愛者が啓発イベントを開催し、コンドーム使用率向上などの成果を挙げている。 この問題を日陰に押し込めておくことは、もはや許されない。 写真=アジア・太平洋地域エイズ国際会議で、警察による同性愛者への暴力被害を報告するネパールからの参加者 [エイズ・アジアの今](2)薬物が運ぶウイルス(連載)
by alfayoko2005
| 2005-07-14 02:10
| HIV/AIDS
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