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われら国連人(10)人口抑制へ家族計画進める(ドキュメント挑戦) (日本経済 2005/07/15夕刊)
女性の権利獲得に挑む 和気邦夫(62)は国連人口基金(UNFPA)事務局次長。リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康、権利)の概念、つまり、性に関する女性の自己決定権を打ち出したカイロでの国際人口開発会議から十年以上が過ぎたが、この時の行動計画実現に向け奔走している。 当面は、(1)妊産婦の死亡率、疾病率を下げる(2)南部アフリカを中心に感染者が多い、若い女性へのエイズ防止知識の普及(3)コンドームをいかにその国が確保し、必要とする人たちに配るか(4)人口と開発の問題に取り組むため、UNFPAが国勢調査をサポートする――に力を注いでいる。 現在六十四億五千万人の人口は二〇五〇年には九十一億人に達する。来るべき未来に向け、人口増加を抑制する必要があるが、人口政策のカギは女性の地位向上にあるとの認識が背景にある。 アフリカ局で南部アフリカを担当している大橋慶太(38)はUNFPAのセネガル事務所で人口データ整備に携わった経験を持つ。人口動態の把握は途上国援助に欠かせないからだ。 「国勢調査は日本では十年ごとだが、アフリカは資金不足のため、そんなにはできない。国連がサポートするのですが、調査も単に集計するだけではなく、結果を分析して、リポートを出さなくてはならない。さらに、その結果を次の計画に生かす必要もある」 和気がユニセフに入ったのは二十七歳の時。大学の先輩とインドネシアでばったり再会し、誘われたのがきっかけだ。家族計画との出合いは一九七三年にさかのぼる。 当時インドに駐在していたが、そこへ日本から元首相、岸信介のミッションがやってきた。中に加藤シヅエがいて家族計画のプロジェクトを視察したいという。「いっしょにコルカタ(旧カルカッタ)へ行ったんですが、道路に人々がいっぱい寝ている。何だろうと思って聞けば、ここのビルで避妊のための男性のパイプカットをやっているという。手術を受けると当時で一人六十ルピーをもらえるので、男性が並んでいたんです」 今難題は、中絶に反対のバチカンや米国の逆風が強まっていることだ。米議会はUNFPAに三千二百万ドルの予算を計上しているが、政府がこれをストップしている。直接の理由は、UNFPAが中国での強制的な中絶に協力している、というものだ。「それは、言いがかりだ」と和気は怒る。「われわれは中絶を支持しているわけではない。むしろ、そうしなくてすむように家族計画のプロジェクトを進めている。まったくの誤解だ」 ユニセフには結局二十六年もいた。リタイアして大学で教鞭(きょうべん)をとろうか考えていた九九年末、UNFPAへ来ないかという話があった。思い切って引き受け、二〇〇〇年から現職にある。たまったストレスはカリブ海での釣りで解消しているという。 =敬称略 (編集委員 原田勝広) 【図・写真】裁縫教室を支援するUNFPAのプロジェクト(セネガル) 国連人口基金(UNFPA)
by alfayoko2005
| 2005-07-15 18:03
| ジェンダー・セックス
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