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とれたて!ミックスニュース
アジアに学べエイズ教育 (読売 2005/07/21) 小学校でコンドーム指導…タイ 女性が語る「性」…フィリピン 今月初めに神戸市で開かれた「アジア・太平洋地域エイズ国際会議」では、若者や子どもへのエイズ教育も大きなテーマになった。 HIV(エイズウイルス)感染拡大に直面しているアジア各国の先進的な取り組みは、患者・感染者が増え続けている日本にとって参考になる点も多い。会議では、親や教師など大人たちが子どもに性をどう教えるか、などのテーマを中心に活発な議論が交わされた。 「隣の人と話し合って下さい。セックスについて、どう思いますか。もっと知りたいことは何ですか」。タイでエイズ教育に取り組んでいる、チェンマイ大学教授のウサ・ドゥオンサーさんの問いかけに、会場を埋めた日本人参加者らはどよめいた。 神戸国際会議場の一室で開かれた参加型の講座の一コマだ。戸惑いながらの話し合いの後、「こんな話は妻ともしたことがなかった」「性について、自分の中で整理ができていないことに気付いた」などの感想が次々と発表された。ドゥオンサーさんは、「まず大人自身が性をタブー視しないことが大切」と訴え、親や教師が子どもに性の話をする時のポイント=別掲=を、具体的に伝えた。 タイでは1980年代にHIV感染者が爆発的に増えた。90年代に入り、国を挙げて感染拡大阻止に取り組み、新規感染者数を劇的に減らすことに成功した。 若者へのコンドーム教育も盛んだ。日本のNPO法人「国際保健協力市民の会(略称シェア)」副代表理事の沢田貴志さんによると、タイでは小さい時から、ゲームなどを通じてコンドームの現物に触れさせ、小学校高学年から実際の使い方も教える。高校生になると、「コンドーム使用を相手に拒否されたらどうするか」「理想のパートナーとは何か」などを、子どもたち自身に討論させるという。 日本では、厚生労働省研究班が一般市民に尋ねたアンケートで、コンドームの使い方を15歳までに教えるべきだと考える人が6割に上っているが、一方で、「早過ぎる性教育は寝た子を起こす」という反対論もあり、議論が分かれている。 講座に参加していた栃木県保健福祉部健康増進課の大原智子さんは「高校生にコンドームを配るプロジェクトを計画しているが、学校側の了承がなかなか得られない」と嘆く。ドゥオンサーさんは「インターネット上の情報やコンビニエンスストアで売られている雑誌など、子どもたちは性の誘惑にさらされている。エイズ教育は、単にコンドームの使用法を教えるだけでなく、性を通じた人間関係、自分の体を自分で守ることなど、生きていくための技術を身に着けさせることなのです」と強調する。 ◎ 会議に参加した沢田さんは「アジア各国は、日本と同様、性に対して保守的な文化を持つにもかかわらず、エイズ教育に積極的に取り組んでいると感じた」と話す。 会期中に開かれた日本性教育協会のシンポジウムでは、フィリピンで全国放送された若い女性向けのテレビ番組が紹介された。 保守的なカトリックの国であるフィリピンでは、女性が性を語ることはタブーとされてきたが、民間活動団体(NGO)が制作した番組では、3人の若い女性が登場し、同年代の女性たちに自分の体を自分で守る権利があることを伝えた。大きな反響を呼び、イスラム圏のマレーシアでも同様の番組が制作された。 カンボジアでは、国が予防啓発に力を入れており、中学・高校でも、タイと同様のエイズ教育プログラムが始まっているという。 若者自身による活動も盛んで、会議の若者部門「ユースフォーラム」では、インドネシアやインドの若者らが、活動の成果を発表した。 ◎ ■親や教師が、子どもに性について話す時の注意点(ドゥオンサーさんの話より) 〈1〉子どもが何を求めているのかを知る。大人が教えたいことではなく、子どもが知りたいことを教える 〈2〉説教するのではなく、子ども自身に考えさせる。そのためには、「Yes」「No」では答えられない質問を投げかける 〈3〉正解を教えるのではなく、選択肢を与える 〈4〉責めたりしかったりしない 〈5〉強制すると反発する 〈6〉親や教師が完ぺきである必要はない。分からないことは、子どもと一緒に答えを探す (2005年7月21日 読売新聞)
by alfayoko2005
| 2005-07-21 12:35
| HIV/AIDS
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