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余録:最高裁 (毎日 2005/07/24朝刊)
米連邦最高裁判所と言えばいかめしいイメージが浮かぶ。「ディープ・スロート」で有名なワシントン・ポスト紙のウッドワード記者らが書いた「ブレザレン アメリカ最高裁の男たち」(邦訳)によれば、その審理過程は一切が国民の目から秘匿され、これほど秘密に包まれた機関も少ない ▲9人の判事たちは司法、立法、行政の三権の中で唯一、選挙の洗礼を経ずに大統領に指名され、終身その地位にとどまる。うつろいやすい世論や政治に影響されずに、安定した判断を保つための工夫らしい。判決や意見書以外に内部経過を決して公表しないのもそのためという ▲ブレザレン(兄弟の複数形)には「同胞、同志」の意味もある。重厚な法衣で身を包み、法の最高権威を託された男たちがそう呼ばれたのは、互いに「ブラザー」と呼び合うだけではない。いかにも秘密クラブ的な同胞意識で結束しているように見えるからだ ▲同書が出版されたのは70年代末だが、81年に女性初の最高裁判事になったサンドラ・オコーナー氏は兄弟でなく、最初の「シスター」だった。24年間にわたって中道派の判決を書き続け、75歳を機に引退を表明した ▲その後任にブッシュ大統領が指名したのが50歳のジョン・ロバーツ連邦高裁判事である。保守派とされることから、民主党は大統領の選択を批判し始めたが、2年前の高裁判事指名時には民主党員も推薦状を書いていた。政治の世界のうつろいやすさがよくわかる ▲ロバーツ氏は日本企業の弁護を手がけたこともあり、経験豊富で堅実な法の僕(しもべ)として期待する声もある。評価や手腕が定まるのは何十年も先のことかもしれない。確かなことは、承認されれば最高裁が再びブレザレンの世界に戻ることなのだろう。
by alfayoko2005
| 2005-07-24 00:57
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