カテゴリ
お知らせ トランス LGB(TIQ) HIV/AIDS 米政治 国内政治 ジェンダー・セックス バックラッシュ Books Movies Theatres TV & Radio Music Others Opinions 以前の記事
2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 検索
最新のトラックバック
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
性と感染症 上 増える淋病・クラミジア 「軽い病気」と侮ると危険 (朝日 2005/07/25朝刊生活面)
東京の歓楽街・歌舞伎町に近い新宿さくらクリニック(東京都新宿区)に、20代の男性が尿道のかゆみや痛みを訴えて受診した。性器クラミジアによる尿道炎で、1週間分の薬を処方したが、男性は薬を途中でやめ、再び症状が出て受診したときには炎症が前立腺まで進んでいた。院長の沢村正之さんは「気になる症状があれぼ放置せず、検査を受けてほしい」と話す。 性感染症の中で最も感染者が多いのが、この性器クラミジアだ。男性より女性に多く、特に女性の感染者が90年代以降急増している。大半は感染しても症状がないため、無自覚の感染者から病気が広がっていると考えられる。 感染が続くと炎症が進み、男性では前立腺炎、女性では卵管が狭くなって子宮外妊娠や不妊症を起こす原因になる。出産時の母子感染や、手を介して目に感染して結膜炎を起こすこともある。エイズウイルス感染の危険性も高まる。 患者の9割は抗菌剤の服用で1週間はどで治るが、国立感染症研究所ウィルス第1部の岸本寿男室長(感染症学)は「軽い病気で簡単に治ると考えるのは危険。知らないうちにうつしたり、重症化したりすることもある。重要性を認識してはしい」という。 クラミジアと同様に増えているのが淋菌(りんきん)感染症(淋病)だ。男性に多く、90年代前半に一時的に減少したが、95年ごろから男女ともに増え続けている。 特に問題なのが薬が効きにくい耐性菌で、従来の経口薬は患者の8割には効果がないとされる。耐性菌の発生率は、1回の注射や投薬で治すのが標準的な米国では低い。日本では低用量の薬を1週間程度続ける傾向が強く、耐性菌が生まれたらしい。日本性感染症学会は指針で、短期間に薬の血中濃度を上げる注射薬の使用を推奨している。 東京慈恵会医大の小野寺昭一教授(泌尿器科)は「薬が出たころは日本でも1回で治せたはずなのに、それを普及させなかった。私たち医師にも責任がある」という。 最近では、のどから淋菌が見つかることも多い。オーラルセックスによる感染で、性器に比べ薬が効きにくく、症状が出ないことが多いため検査を受ける機会も少ないのだという。 クラミジアも淋菌感染症も、性交渉のパートナーと同時に治療しないと、キャッチボールのように病原体をうつし合って再発する可能性が高い。新宿さくらクリニックの沢村さんは、パートナーも受診させるよう患者に呼びかけている。 検査キット配布し啓発 性感染症は実態の把握が難しい。性感染症の蔓延(まんえん)防止に関する厚生労働省研究班で班長を務める小野寺さんは昨年から、若者が集まるイベント会場に出向き、性器クラミジアの検査キットを無料配布する取り組みをしている。受け取った人は自分で尿などを採取して郵送し、インターネットで結果を確認する仕組みだ。2日間に602人に配布、176人から回収した今年4月のケースでは、男女とも5%前後が陽性だった。 小野寺さんは「今後は検査から陽性者の治療へと結びつけるようにしたい。若者が気軽に検査を受けられる機会をできるだけ多くつくれれば」という。 性体験が低年齢化し、インターネットやマンガなどにも性にまつわる情報があふれる一方で、感染予防の方法は浸透していない。 札幌医大名誉教授の熊本悦明さんは「『寝た子は起こすな』ではなく、コンドームによる予防を教えていかないと性感染症の流行は抑えられない」と警告する。 (西川迅) (写真)25歳以下の若者に、性感染症の検査キットやコンドームが無料で配られた環境関連のイベント=東京都渋谷区で、小野寺昭一・東京慈恵会医大教授提供
by alfayoko2005
| 2005-07-25 15:35
| ジェンダー・セックス
|
ファン申請 |
||