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[エイズ・アジアの今](5)ワクチン臨床試験、思わぬ効果(連載) (読売 2005/07/27朝刊)
「インドから、エイズ撲滅につながる予防ワクチンの成功を伝えたい」。今月4日、神戸で開かれたアジア・太平洋地域エイズ国際会議で、インドの民間活動団体(NGO)の女性代表ゴパランさんは、同国内2か所で今年から始まったエイズワクチンの臨床試験に込める思いを語った。 感染者が510万人を超え、感染爆発が懸念されるインド。同国は国際エイズワクチン推進構想(IAVI)など海外や国内のNGOの支援を受け、「予防の切り札」と位置づける臨床試験をスタートさせた。 まだ安全性を確かめる第1相試験の段階だが、今後、数千人の非感染者を集め、ワクチン投与群とプラセボ(偽薬)群に分けて、予防効果を調べていく。 タイでは1990年代から複数の予防ワクチンの臨床試験が行われている。中国の広西チワン族自治区でも今年から試験が始まるなど、ワクチンに対するアジアの期待は高まっている。 しかし、前途は多難だ。ワクチン候補は30種類以上あるが、有効性を確認する大規模試験では思わしい結果はでていない。タイの薬物乱用者約2500人を対象に行った最初のワクチン試験は2003年末に、効果なしと判定された。 エイズウイルス(HIV)は変異しやすく、抗体などの免疫機能を巧妙にかいくぐるからだ。 山本直樹・国立感染症研究所エイズ研究センター長は「現在、ポリオ予防などに使われるワクチンは、弱毒化、不活化したウイルスそのもの、またはその一部で効果を発揮したが、エイズウイルスは同じ手法ではだめ」と語る。 現在、臨床試験が行われるワクチンは、この巧妙なウイルスに対処するため、様々な工夫が見られる。例えばタイで2年前から、1万6000人を対象に始まった第3相試験では、強い免疫を引き出す別のウイルスにHIVの一部を組み込んだものなど2種類のワクチンを組み合わせている。 効果が確認されるのはまだ先だが、治療薬が簡単に手に入らない貧しいアジアの国々にとって、100億円を超える膨大な予算が投入される臨床試験は魅力だ。病院、施設整備が進み、医療スタッフと地域NGOの連携が強化される。その結果、新規感染率が減少するなど思わぬ成果がでてきたところもある。 タイ・ラヨン県(バンコク南部)のウィワット保健所長は「地域にワクチン試験の理解を得るための教育の実践で、ピーク時5%のエイズ感染率が1%以下に激減した」と歓迎する。 主要8か国(G8)は今年の主要国首脳会議でもエイズワクチン開発に前向きに取り組むことを確認した。IAVIのバークレー代表は「新たなエイズウイルス感染の95%は途上国で起きている。感染症の撲滅にワクチンは必要だ。様々なワクチン研究、開発のために世界が一致団結することも不可欠だ」と話す。 写真=エイズワクチンを注射するタイの保健所職員(タイ保健省提供) [エイズ・アジアの今](4)感染女性が自ら情報普及(連載) (読売 2005/07/20朝刊)
by alfayoko2005
| 2005-07-28 05:47
| HIV/AIDS
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