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ニュースがわかる 米連邦最高裁判事が交代 (朝日 2005/08/01朝刊)
![]() 政治の潮流に強い影響力 米司法界の頂点に立つ連邦最高裁判事の1人が11年ぶりに交代する。妊娠中絶など米社会を二分する重要な判決を左右してきた中道派のオコーナー氏の後任だけに、関心は高い。ブッシュ大統領は保守派のロバーツ控訴裁判事(50)を指名。承認の是非を決める上院公聴会は9月に始まる。 (渡辺勉) 米国の連邦最高裁は、政治的争点となっている法令に憲法判断を下すことが多く、政治の潮流を何度も左右してきた。その判事は弾劾されない限り、身分が保障される終身制であるため、長官を含む9人の構成が長年変わらない。レンキスト長官を筆頭とする今の9人は11年間という異例の長期体制を続けてきた。 判事が高齢になっても辞めようとしない理由の一つは、均衡を崩したくないからだと言われている。80年代に共和党のレーガン大統領が最高裁の保守化を推し進めようとして、保守派と見られた判事を立て続けに指名した。その後、民主党のクリントン大統領が巻き返し、保守派3人、中道派2人、リベラル派4人という微妙な均衡を保ってきた。 その9人の中で、分裂する米国社会の妥協点を見いだすような判断をしてきたオコーナー氏が辞意を表明した。後任選びは「米国にとっての賭け」(ニューヨーク・タイムズ紙)と言われるほど注目されている。 ブッシュ大統領の意気込みはすごい。11人の候補者リストを自ら5人に絞り込み、ホワイトハウスに1人ずつ呼んで面接し、ロバーツ氏に決めた。そして、視聴率の高くなる夜のゴールデンタイムを選び、ロバーツ氏を伴って臨時の記者会見を開くという演出ぶりだった。 議会やメディアの関心は、ロバーツ氏がどのくらい保守的な人物か、という点に集まっている。 レーガン政権で司法長官の特別補佐、父ブッシュ政権で訟務副長官などを歴任しており、共和党との結びつきが強い。大統領は法律家としてエリートコースを歩んできたロバーツ氏の経歴を評価しており、「民主党も判事としての資質を理解するだろう」と考えている。 訟務副長官時代に、妊娠中絶の権利を認めた73年の最高裁判決について、「判決は不当に下されたもので、覆されるべきだ」という準備書面を書いている。03年に控訴裁判事に指名された際に問題にされたが、上院本会議では満場一致で承認されている。 ただ、控訴裁判事は2年しか務めておらず、妊娠中絶などの重要問題で判決を書いていないため、判事像はまだ焦点を結んでいない。 判決を分析したメディアによると、一般的に強い行政府を好み、司法の権限については抑制的であり、連邦政府の権限は限定し、個人の責任を重視する傾向がある。法律解釈では、法文に則して厳密に解釈する立場だ。このため、「スイングボート(浮動票)」と呼ばれたオコーナー氏とは明らかに異なる。 民主党は「判断する材料が少なすぎる」と主張し、ロバーツ氏の上院公聴会に備えて、訟務副長官など公職についていた当時の関係書類を公開するように要求。ホワイトハウスは安全保障やプライバシーにかかわる部分を除いた約7万5千ページ分の書類を公開した。共和党は最高裁の新会期が始まる10月までに承認手続きを終わらせようと、9月6日からの公聴会を前に駆け引きを活発化させている。
by alfayoko2005
| 2005-08-01 10:21
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