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性と感染症 中 免疫侵す「キス病」注意 疲労感や発熱、のどの痛み (朝日 2005/08/01朝刊生活面)
週に2、3日、40度を超える高熱が出て、白血球や血小板がどんどん減る。東京郡世田谷区にある国立成育医療センター膠原(こうげん)病感染症科の小林信一医師は4年前、中学生の女の子のこんな症例に出合った。間もなく慢性活動性EBウィルス感染症と分かった。 病気から体を守る免姪細胞に、EBウィルスが感染して起きる病気だ。高熱のほか肝臓やひ臓、リンパ節がはれる。ウィルスが感染した細胞が増殖して免疫系が異常に反応しているとみられ、数年内に多臓器不全などに陥る。 抗ウィルス業が次第に効かなくなったため、今夏、感染した細胞を薬で減らした上で、他人の未分化な血液細胞(造血幹細胞)を移植し、正常な細胞の再生を期待する治療をした。 小林さんは「この病気になるのはまれだが、予防法もないので、気になる症状があれば医療機関に相談してほしい」という。 EBウイルスは成人の9割が感染しているとされる。唾液(だえき)に含まれ、母親と接触の多い乳幼児期にうつることが多いが、ほとんどの場合は症状は出ない。 ただ、思春期以降に初めて感染すると、半数ほどが伝染性単核球症になる。キスなど親密な接触でうつるので「キス病」とも呼ばれるものだ。慢性活動性EBウイルス感染症とは別の種類の免疫細胞が侵され、疲労感や発熱、のどの痛み、リンパ節の腫れなどが1~2週間続く。その後、慢性活動性EBウイルス感染症になることもあるという。 同センター研究所の藤原成悦・母児感染研究部長は「思春期以降に、キス病として初めて感染する人が増えていると感じている。調査したい」という。EBウイルスと同じヘルペスウイルス科のサイトメガ口ウイルスでは妊婦の感染率が年々下がっており、似た状況ではないかというのだ。 「市販の離乳食が豊富になり、親が口で軟らかくして食べさせるようなことがなくなった」「仕事を持つ母親が増え接触の機会が少ない」。こんな変化で母子感染が減り、成長して異性からうつることが増えたと推測する研究者もいる。 東京医科歯科大の清水則夫・助教授(ウイルス治療学)によると、EBウイルスは、約40年前にバーキットリンパ腫で発見され、その後、のどにできるがんでも見つかり「初のヒトがんウイルス」と呼ばれた。日本では胃がんから検出されたとの報告がある。 ただ、藤原さんは「がんなど様々な病気と関連しているので研究は必要だが、発病頻度は低いのであまり恐れる必要はない」と強調する。 B型肝炎も「思春期以降」 かつての輸血や母子感染から思春期以降の感染に焦点が移ってきたのは、B型肝炎も同じだ。 血液や体液を介して感染する。かつては母子感染が多かったが、86年に感染の恐れがある新生児にワクチンなどを注射する国の感染防止事業が始まり、大幅に減った。これに対し、B型肝炎ウィルスに抗体を持たない若い世代が、性交渉や汚染された針での覚せい剤の回し打ちなどで感染するリスクは相変わらずと、小俣政男,東京大教授(消化器内科)は指摘する。 虎の門病院(東京都港区)消化器科の鈴木義之医師によると、大人が感染した場合、7、8割は症状が出ない不顕性感染のままウイルスがいなくなるが、2、3割は症状が伴う急性肝炎になる。ほとんどが治るが、1、2%が死につながる劇症肝炎になる。 近年になって、慢性化しやすい遺伝子型のB型肝炎ウィルスが海外から持ち込まれているとの報告もある。感染の心配のある人は、黄疸(おうだん)や全身の倦怠(けんたい)感、尿が紅茶色になるなどの異常があれば、早期に医療機関に相談すべきだという。 (服部尚) (写真)ウイルスに感染した細胞などを扱う装置。手を入れたところからウイルスが漏れないよう、空気が内側に流れる仕組みだ=東京都世田谷区の国立成育医療センター研究所で 性と感染症 上 増える淋病・クラミジア 「軽い病気」と侮ると危険 (朝日 2005/07/25朝刊生活面)
by alfayoko2005
| 2005-08-01 10:36
| ジェンダー・セックス
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