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私の視点 同性愛 偏見と不平等解消に力を
大阪府議 尾辻かな子(おつじ・かなこ) (朝日 2005/08/18朝刊オピニオン面) 私は同性のパートナーと暮らしている。03年4月に大阪府議に初当選して以来、公職に就く自分が同性愛者と公表することで、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアルなどの人たちの現状に目を向けてもらい、法的整備を進めるきっかけにしたいと思い続けてきた。 大阪府では01年3月に策定した人権施策推進基本方針で、同性愛者など性的マイノリティ-に属する人々に言及し「さまざまな人権問題が存在しています」と明記している。同じような方針を掲げる自治体もあり、社会の理解は徐々に広がってきているように見えるかもしれない。 だが、当事者の側から見ると、偏見や差別を助長する動きが目立ち、むしろ息苦しい社会になってきているというのが実感だ。 ある社の高校家庭科の教科書では、02年の検定で「同性愛のカップルを家族と考える人も増えてきた」という記述が認められたが、一部の政治家やメディアから「不適切だ」と批判を浴びた。文部科学省が全国の中学生に配った冊子には「好きな異性がいるのは自然なこと」と書かれている。2年ほど前には大手新聞に、同性愛などが過剰に強調されると「なにが正常なのか、判断する常識を人びとから、とくに子供から奪っていくことになる」とのコラムが載った。 私は「不自然」で「異常」なのだろうか。子どものころから男性アイドルに興味がない自分をいぶかしみ、大学時代には先輩の女性に抱いた恋心に恐れおののいた。思い悩みながら、ありのままの自分を受け入れられるようになるまでの長い時間は、切り捨てられるべきものなのか。 同性愛者の多くは、性的指向に気づいた時にだれにも相談できず、「同性愛者なんて、世界で自分だけではないか」と思い悩む。社会との葛藤(かっとう)に疲れ、自殺を選ぶ人もいる。思春期の同性愛者が自殺を試みる比率は、異性愛者に比べて2~3倍高いとする米国の調査もある。何げない言葉に、深く傷つく人がいるのだと気づいてほしい。 同性パートナーと生活していくうえでの法的な課題にも口を向けてほしい。公的には「友人」でしかない私たちは、財産分与や遺族年金など、異性同士であれば事実婚でも認められる権利が保障されず、住まいや看病、葬儀など多くの問題に直面している。 公営、民間を問わず、親族以外との同居を認める世帯向け住宅はほとんどない。私も民間住宅にパートナーと同居しようとして断られたことがある。 病院や公的機関では、「個人情報保護」の壁が立ちはだかる。大災害で最愛の人が被災しても、入院や死亡の事実さえ教えてもらえない。男性同性愛者の知人は、長年、一緒に暮らしていたパートナーが突然死した際に、最後を看取(みと)れなかったし、私もパートナーが倒れて病院に運ばれた時に、立場を説明できずに不審がられたことがある。 カナダやスペインなど4カ国は同性の婚姻を認めている。英独仏やニュージーランド、米国の一部の州など婚姻に準じる権利を認める国や地域もある。日本では、人権課題には掲げていても、法整備に向けた動きはほとんどない。 昨年の米大統領選でCNNなどが実施した出口調査では4%が「私は同性愛者だ」と答えた。身の回りにも悩み苦しんでいる人がいるはずだ。偏見と不平等の解消に手を貸してほしい。 「日本の政治家がカムアウト」 - Gay Wired & Gay.com UK
by alfayoko2005
| 2005-08-18 10:09
| LGB(TIQ)
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