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女性ジレンマ優遇戦略 『駒にされる』 『チャンスだ』 (東京 2005/08/18朝刊)
郵政民営化関連法案に反対した前職の選挙区に小泉首相が続々と送り込む「刺客」。その中でも目立つのは女性候補者たちだ。小池百合子環境相の東京10区のくら替え出馬をはじめ、全国十一の比例ブロックでは女性候補を一位に登載する優遇策も。各界に有能な女性は多いが、政界での活躍は「狭き門」だった。しかし、今回は、財務官僚や国際政治学者ら実力者も続々擁立。したたかな小泉戦術に野党や女性団体の関係者らは複雑な表情を隠さない。 「あなたの協力が欲しい」。女性初の主計官を務めた元財務官僚の片山さつき氏は、小泉首相にこう説得され、出馬を決断したという。 一九九六年の小選挙区制導入以来、「地盤・看板・かばん」のない女性の出馬は至難とされてきたが、自民党は十六日までに十四人を公認し、前回の十一人を上回った。今後、公認予定の比例代表分を含めるとさらに増える見込みだ。 擁立が決まった候補には、ジュネーブ軍縮会議の政府代表部大使を務めた国際政治学者の猪口邦子氏らも含まれる。 こうした実力と知名度を兼ね備えた女性候補には「単なる女の利用で終わらない」との見方も。総選挙で勝利し小泉政権延命となると、新人でも閣僚就任の可能性も出てきそうだ。 小池氏は「あまり言うと嫉妬(しっと)を買うが、小泉流は誰が仕事をするかで選ばれる」と自負する。 一方、野党関係者らはジレンマを隠せない。 「こうでもしないと女性議員は増えない。民主党もやらなかった優遇策を小泉さんはよくやったって感じ」。「女性のための政治スクール」を主宰し、女性議員を数多く輩出してきた円より子参院議員(民主、比例)は、女性候補擁立ラッシュに一定の評価を与える。しかし「今回は女性を道具にしているのがミエミエ。改革の大義をかざして、ろくに審議をしないで法案を押し通そうとする小泉さんの“駒”になっていいのか」と疑問も呈する。 市川房枝記念会の山口みつ子常務理事も「女性がジャンヌダルク(救世主)的に注目される時はチャンスなのは分かる」としながら、「なりふり構わずどんな候補でもいい、じゃ困る」とやんわりけん制する。 郵政反対組の野田聖子元郵政相(岐阜1区)は「女性の出馬が難しいとされた自民党なのに、今回に限って女性なら誰でもいいというなら、バカにしないで」と不快感を表した。 人材育成コンサルタント会社を経営する辛淑玉氏は「経済の世界では二十年も前から、女を使い切った組織が生き残ると言われていた。むしろ野党や労組の方が保守的で古い男体質」と指摘。一方で「(主張しすぎてたたかれたときには)男社会で孤立して、生き残るために男以上にオトコ化していく可能性も」と話している。
by alfayoko2005
| 2005-08-18 14:52
| ジェンダー・セックス
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