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映画:愛についてのキンゼイ・レポート 理想追い求める姿に共感 (朝日 2005/08/18夕刊芸能欄)
性の解放は私たちを幸福にしたか。一見単純な問いだが、実は一筋縄ではいかない微妙さをはらむ。 この映画は、米国の学者アルフレッド・キンゼイの半生を追いつつ、この問いへの解答を探る。性に関する大規模で詳細にわたる聞き取り調査を実施し、リポートを発表した人物だ。 調査から彼が得たのは、人間はみな違っており、性についても千差万別であるという事実だった。道徳は基本的に人間を均質化するベクトルを持つ。彼のリポートは、人々を道徳から解放するきっかけを与えた。 この映画が面白いのは、キンゼイの業績をたたえるでもおとしめるでもなく、高みの見物を決め込んでいるわけでもない点である。 映画は、キンゼイの研究がどれほど多くの悩める人々を救ったかについて丹念に描写する一方で、キンゼイや助手たちの科学者的な態度が、周囲を傷つける様子にも目配りを怠らない。 男の助手と関係を持ったキンゼイが妻に包み隠さず報告して衝撃を与えたり、男性助手の一人が仲間の妻と不倫関係になって修羅場に陥ったりする。すべてを白日の下にさらし、古い道徳を打ち破ろうとする態度は、両刃の剣である。 リポートが話題になるにつれ、道徳の側の巻き返しも激しくなる。信頼する助手にまで「これは危険なゲームだ」と指弾され、キンゼイは自信を失う。そして重い病に倒れる。 性の解放が私たちを幸せにしたか。結局、映画は是とも非とも言わない。ただし、強く是としていることが一つある。それは、性の解放への歩みを止めないキンゼイの生き方である。 私たちは、鋼鉄の意思を貫き通す強い人間を見ると感銘を受ける。しかし、それよりもはるかに心を揺さぶられるのは、挫折や転向の荒波をかぶりながら、理想に向かって立ち上がろうともがく人物に出会った時なのだ。 (石飛徳樹) (写真)米インディアナ大で教えるキンゼイ(リーアム・ニーソン)=27日から公開 "Kinsey": Some sex, more sex, and some extra sex - Japan Times
by alfayoko2005
| 2005-08-18 17:01
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