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韓国のクローン研究 国挙げて支援、世界最先端に(解説) (読売 2005/08/18朝刊)
韓国は昨年来、クローン技術を生命科学に応用した研究で次々と成果を上げ、この分野で世界の最先端を走る。国を挙げての取り組みが日本との大きな違いだ。(科学部 木村達矢) ソウル大学の黄禹錫(ファンウソク)教授らは昨年2月、クローン技術を人間の細胞に応用したヒトクローン胚(はい)から、様々な臓器・組織の細胞に育つ胚性幹細胞(ES細胞)を世界で初めて作製したと発表。今年5月には、脊髄(せきずい)損傷などの患者と同一の遺伝子を持つクローン胚からのES細胞作製を報告した。一連の研究は、傷んだ臓器や組織をよみがえらせる再生医療の実現を期待させた。 そして今月、同じチームが今度は世界で初めてクローン犬を作った。 クローン胚1095個のうち出産は2頭と確率はまだ低いが、研究チームの技術は高い。クローンマウスを研究する理化学研究所の若山照彦チームリーダーは「排卵の仕方など犬の繁殖を詳しく調べた結果だろう」と評価する。 欧米や日本に先駆けて、韓国のクローン研究が進むのは、国を挙げた支援体制があるためだ。今年1月には、幹細胞研究や遺伝子治療など先端医学を包括的に規制するアジア初の生命倫理法を施行した。同法に基づき大統領令で定めた17の難病治療の目的なら、ヒトクローン胚研究が可能だ。「科学技術推進派の主張をかなり取り入れた法律だ」と、科学技術文明研究所の洪賢秀(ホンヒョンスウ)研究員は語る。 韓国の市民団体や宗教団体は、胚の研究は倫理面で懸念があると指摘するが、洪研究員によれば、黄教授を英雄視する国民の熱狂的な支援の声にかき消されがちだという。 一方、日本では生命倫理の議論は低調で、クローン人間作りを禁止する規制法が目につく程度。昨年、総合科学技術会議がヒトクローン胚について「基礎研究に限り作製容認」とする報告を出したが、研究の推進・規制を倫理面も踏まえてどう体系的に整理するのか深い議論はなかった。 文部科学省の作業部会はヒトクローン胚の指針を策定中だが、人間の尊厳にかかわる先端医学に対し、国として包括法を作るのか、個別の指針なのか。韓国の熱狂にあおられることはないが、将来を見据え議論を積み重ねたい。 写真=木村達矢記者
by alfayoko2005
| 2005-08-19 07:56
| 国内政治
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