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[追跡テロリスト](20)オランダ・映画監督殺害(連載) (読売 2005/08/21朝刊)
◆“移民2世”テロの先駆け 「寛容の国」の伝統を持つオランダを震撼(しんかん)させた昨年11月2日の映画監督テオ・ファン・ゴッホ氏殺人事件は、イスラム過激派移民2世による“国産テロ”という点で、移民2世4人が自爆死した7月7日のロンドン同時爆破テロ事件の先駆けと言える。 モロッコ系移民を両親とするムハンマド・ブイエリ被告(27)は犯行日の朝8時半過ぎ、アムステルダム中心部の路上で、職場に向かう自転車のファン・ゴッホ氏に自転車で並走して拳銃を4発。倒れ、逃げようともがくところに続けて9発。あおむけの同氏を2度けりあげ、ノド首を刃渡り33センチの刀で深く切断した。 そして、同国の女性下院議員アヤン・ヒルシ・アリ氏にあてた殺害予告書を遺体の胸に置き、別の小刀を突き立てて留めた――。 捜査当局の聴取に応じた目撃者は53人。いずれも被告の「冷静さ」を証言している。殺人は入念に準備された公開処刑だった。 ゴッホ氏とアリ氏は昨年夏にテレビ放映された短編映画「服従」の監督と脚本を担当し、イスラムの女性差別を厳しく糾弾していた。 被告はアムステルダム地裁で「(殺人は)憎しみからではなく、信仰に基づく純粋な行為。我が身が自由になれば、同じ事をする」と証言。地裁は7月26日、「ゴッホ氏を『イスラムの敵』と見なし無慈悲に殺し、社会に恐怖と不安を与えた」としてテロ殺人罪などで終身刑を下した。 被告が育ったのはアムステルダム南西部のモロッコ系とトルコ系が住民の4割強を占める低所得層地区。北アフリカや中東の衛星放送を視聴するためのパラボラアンテナが目立つ。 地区警察署の隣のモスクでモロッコ人導師に、イスラムが殺人の根拠とされた事の是非を尋ねると、「被告のことは知らない。話すことはない」と言い捨て、席を立った。モロッコ系移民1世の古老は「(被告の)父親はまじめな信者だが、被告は礼拝にほとんど来なかった。(殺人事件は)変なものがここに入ったのさ」と、頭を指さした。 2001年までは、ジーンズをはき、大麻を吸い、酒を飲み、白人のオランダ娘と交遊した。西欧社会に順応し、オランダ語の巧みな非宗教的青年だった。 それが頭髪を刈り、ほおやあごのひげを伸ばし、イスラム教徒として「生まれ変わる」。 逮捕時に所持していた、父親らにあてた「遺書」には、こんな記載がある。 「(01年の)母の死で私は変わった。真理を求め、アラーの導きを得た。あなたたちに真理を示そうとしたが、壁があった。あなたたちが正しい道を歩めるよう、私の『業績』を残す」 そしてその「業績」となったのは、ゴッホ氏の遺体だった。 (アムステルダムで 鶴原徹也) 写真=ムハンマド・ブイエリ被告(AP) 写真=殺害されたオランダ人映画監督テオ・ファン・ゴッホ氏の自宅に花を供えに来た人たち(2004年11月2日、AP)
by alfayoko2005
| 2005-08-22 02:19
| ジェンダー・セックス
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