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[エイズ・アジアの今](8)中国、5年後に感染者1000万増も(連載) (読売 2005/08/24朝刊)
神戸市で先月開かれたアジア・太平洋地域エイズ国際会議。中国性病エイズ予防基金が主催する夜のセッションに、世界のエイズ対策を先導する国連合同エイズ計画(UNAIDS)のピーター・ピオット事務局長が姿を現した。 壇上に招かれたピオット事務局長は、中国政府が進めるエイズ対策を「エイズ制圧に向けた大きな挑戦」と評価し、中国の関係者の喝采(かっさい)を浴びた。 アジア・太平洋地域のエイズウイルス(HIV)感染者は約820万人。だがUNAIDSは昨年、「中国で適切なエイズ対策が取られない場合、2010年までに中国だけで新たに1000万人が感染する」と警告した。ピオット事務局長のセッション参加は、中国重視の表れだ。 中国で感染者が急増したのは1990年代後半。まず売血、次に麻薬注射で感染は広まった。現在は男女間の性交渉による感染が増えており、ウイルスは一般社会に侵入しつつある。 政府は2003年、「四つの無料、一つのケア」対策を発表した。3種類の抗ウイルス薬治療(ART)、検査、母子感染予防、エイズ孤児教育を無料化し、感染者の精神的、経済的支援を進める政策だ。エイズへの偏見をなくすため、昨年11月には胡錦濤国家主席が北京市内の病院を訪れ、感染者と握手する姿が新聞やテレビで放映された。 中国政府は2年前、新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)で対応を誤り、国際社会の非難を浴びた。このため、エイズ対策で積極的に取り組む姿勢を国内外にPRする狙いがあるとの指摘もある。 だが、政策の実効性に疑問の声もある。UNAIDSによる中国の感染者数の推計は84万人だが、国が把握している数は11万人。8万人に必要とされるARTも、1万3000人が受けたにとどまる。検査体制や薬が行き渡っていない。 中国で感染者を支援するNGO代表のトーマス・カオさんは「政治的なリーダーシップは不可欠だが、上意下達の改革だけでは解決しない」と指摘する。 ある地域では、HIVの診療機関がわざわざ市外に作られ、隔離病院のような印象を与えた。「当局者が感染者の視点に立ち、エイズへの理解を進めることが必要」と訴える。 エイズ国際会議の展示ブースでは、貴州省の陶同学さん(43)が、会長を務める地元の感染者団体のリボンを販売していた。陶さんは、95年に売血でHIVに感染。「自分の命が薬で救われたのは、多くの人の支援のおかげ。啓発活動で恩返ししたい」と訴えていた。だが団体を運営する経費が足りず、リボンを売っているのだった。 中国政府が、どれだけHIV感染者や市民と問題を共有し、対策で連帯できるか。アジアのエイズの動向は、その成否にかかっている。 写真=7月のエイズ国際会議で、UNAIDSのピオット事務局長(右)は中国のセッションに足を運び、自ら中国対策の重要性を訴えた [エイズ・アジアの今](7)外国企業の予防活動に期待(連載) (読売 2005/08/17朝刊)
by alfayoko2005
| 2005-08-25 09:07
| HIV/AIDS
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