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郵政解散・総選挙 ロニー・アレキサンダー神戸大教授に聞く (神戸新聞 2005/08/26)
日中・日韓関係やイラク戦争への対応など外交に課題を抱え、九条を含む憲法改正の論議が高まる戦後六十年の日本に降ってわいた「郵政解散」。突然の事態に、政治に対する不信や疑問の声も聞こえる。現在の政治と国民の関係をどう見るべきか。国際関係や平和問題などを研究する神戸大のロニー・アレキサンダー教授に聞いた。(田中真治) 新しい動きを作るには/批判的に見る力を 歴史と生活をつなぐ ![]() 「社会のいろんな問題について考えている若者はたくさんいる。だけど、大きな動きになるきっかけがない」と話すロニー・アレキサンダー・神戸大教授=神戸市内 ▼Ronni ALEXANDER 1956年、米・ロサンゼルス生まれ。エール大卒、上智大大学院修了。77年、YMCAスタッフとして広島に派遣。89年から神戸大。近年はジェンダーも視野に研究を続ける。著書に「平和のアジェンダ」(共著)など。 ▼社会に漂う不安 小泉前首相の支持率が解散後に上がったのは、決断力や「男らしさ」が評価されたのだろうが、理解できない。 「9・11」後、世界を覆うテロや戦争の影響は日本にも及ぶ。経済も低迷し、若者世代は将来に不安を抱いている。政治や宗教、既存の組織など強いものを求める傾向にあり、パフォーマンスに乗せられているにすぎない。 今のような政治では無関心になるだろうし、一票の重みも感じにくい。自分の参加によって、変わる、よくなるという希望が持てる政治をする必要がある。 ▼社会を変えるには 長く日本に暮らしていても、根本的に違うと思うのは、多くの日本人は「われわれはみな同じ」であると疑わないこと。大学の授業でエスニック・マイノリティーやセクシャル・マイノリティーの問題を取り上げても、「そういう人は世の中にいるが、この場にはいない」という前提で話す学生が多い。 アメリカなら、個人のバックグラウンドがばらばらだから、違う文化と共存するために、お互いに歩み寄れる接点を探そうとする。違いを認識しない日本は、許される範囲の違いを探り始める必要があるように思う。 ある一点の是非を問うばかりでは、社会を変える新しい動きを作り出すのは難しい。個人の思いをくみ取り、もっと人間的な議論をしなければ。 ▼生活との接点を 国民の政治的無関心といわれるが、関心を持つだけの話をしていないからだといえなくもない。無関心とされる人の声を聞くことが大切。彼らもこの国を支えているのだから。 九条の改正にしても、一部の人が考えていて、全体を操作しているように感じられて仕方ない。こちらのレベルに下りて話をしてほしいと、個人的には思う。そういう人は多いのではないか。 今夏、神戸YMCAが企画する「平和を創るプロジェクト」の一環で、被曝(ひばく)に関する常設展を開いた。参加した若者や学生の理解は、最初はヒロシマ・ナガサキにとどまっていたが、次第に原発やエネルギー問題など、自分たちにかかわる問題として考えるようになった。 歴史と今の私たちの生活をつないでいく作業が弱い。靖国問題もそこに原因がある。その作業ができてこそ、政治に参加しやすくなるのでは。時間はかかるだろう。民主主義は、決して能率のいいものではない。 改革や変化という掛け声にまどわされず、自分の課題に引き合わせながら、物事を批判的に見る力。それが国民の側には求められている。
by alfayoko2005
| 2005-08-26 20:03
| LGB(TIQ)
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