デンマーク、王位継承を男女平等に・憲法改正へ

デンマーク、王位継承を男女平等に・憲法改正へ (共同 2005/08/31)

　【ロンドン31日共同】デンマークのラスムセン首相は29日、男子が優先される現在の王位継承を改め、性別を問わず第一子から順に王位継承権を与える憲法改正案を10月にも国会に提出する考えを表明した。ＡＰ通信などが30日までに伝えた。

　同国ではフレデリック皇太子（37）とメアリー皇太子妃（33）の間に10月に第一子が誕生する予定で、男女平等の観点から憲法改正が行われるとみられていた。

　首相は29日、改正について与野党代表らと協議し、各党とも改正を支持した。ただ憲法改正には国民投票で承認を得ることが必要で、男女平等の王位継承にはなお時間がかかりそうだ。 (11:21)


女性第１子でも王位継承を　デンマークで法案提出へ2005年08月30日23時09分 - 朝日

　デンマークのラスムセン首相は２９日、性別にかかわらず第１子が王位を継承できるようにするための法律改正案を国会に提出する意向を明らかにした。野党側から目立った反対意見はなく、国会では法案は可決される見通しという。だが、施行には国民投票での承認が条件となっており、新たな仕組みが導入されるまでには、時間がかかりそうだ。

　昨年５月に挙式したフレデリック皇太子（３７）とメアリー妃（３３）との間に１０月、第１子が誕生する予定だが、現在の法律では、女児が生まれた場合、第２子以降に男児が生まれれば、王位継承権はその男児に移ると定められている。

　首相は皇太子夫妻の第１子誕生前に与野党間の合意を取り付ける構えだが、デンマークでは法改正案が今国会で成立しても、さらに次期総選挙を受けて招集される国会でも可決が必要。最終的には国民投票の承認を経て施行されることになる。