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[エイズ・アジアの今](9)感染者新聞 地方にも情報(連載) (読売 2005/08/31朝刊)
英字新聞形式のニュースレターの名称は「The HIV Post」。ネパールのエイズ感染者グループが毎月500部発行し、感染者やエイズ関連機関などで購読されている。7月号の1面には「南アジアの指導者は行動を」と見出しがつけられ、エイズ対策の強化を政府に求めている。 神戸で開かれたアジア・太平洋地域エイズ国際会議に参加した編集主幹のシブ・ギリさん(30)は、「国内には約6万人の感染者がいるが、地方には必要な情報が届いていなかった」と発行の動機を話す。 昨年5月、新聞社で研修を積んだスタッフ4人が中心になり発刊、エイズ関連のニュースや最新の医学情報、評論などを英語とネパール語で掲載する。 感染者は、同じ立場の人間が書いた記事に励まされ、感染を公表したり、積極的に支援を求めたりするようになる。「執筆者も、記事を書くことで自信が持てる」とギリさん。 大きな成果も挙げた。紙面で継続的に主張し続けたことで、政府は今年ようやく、1000人に無料のエイズ治療を実施することを決めたのだ。 ベトナムでも感染者同士の助け合いが始まった。ハノイの女性公衆衛生医グエン・ティ・ミンさん(32)によると、2年前までは各地の感染者は孤立状態で、知識も支援も不足していた。そこでグエンさんらが海外NGOの支援も受け、感染者の組織化を進めた。 研修を受けた感染者が講師になり、他の感染者にエイズ教育を行い、適切な支援や医療を得られるように応援する。エイズ対策費の増額など国への要望も重要な活動だ。4人の感染者と始めた活動の輪は、約600人に広がった。グエンさんは「エイズ教育や医療支援の充実に最も効果的なのは、感染者の自助中心のシステム」と話す。 性教育でも自助の動きが広がっている。インド・コルカタの大学教授ラジャルシ・チャクラバーティーさん(30)は、同性愛者など性的少数者グループの事務局長。自身も「体は男性だが内面は女性」という。同じグループの教師仲間と2年半前、肉体的な性に違和感を持つ思春期の若者への性教育を開始した。 「彼らにふさわしい性教育が提供されないと、疎外感に苦しみ、将来、売春などでエイズ感染の危険にさらされる」とチャクラバーティーさん。これまで教育した数十人は、自尊心が高まり、性行動も、より安全なものに変わったという。 各国で次々生まれる自助組織への支援は、国際的にも緊急課題だ。国連合同エイズ計画も7月の提言で、各国政府に指導力発揮を求める一方、市民グループを財政や能力形成面で支援し、政策作りへの参加を進めるよう求めた。 いかに多くの人々が、エイズに主体的に向き合えるか。それがアジア地域の将来を左右するからだ。 写真=ネパールの感染者グループメンバーで、「The HIV Post」の編集主幹を務めるシブ・ギリさん [エイズ・アジアの今](8)中国、5年後に感染者1000万増も(連載) (読売 2005/08/24朝刊)
by alfayoko2005
| 2005-09-01 06:45
| HIV/AIDS
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