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[エイズ・アジアの今](10・終)共生へ 感染者らの声(連載) (読売 2005/09/07朝刊)
神戸市で7月に開かれたエイズ国際会議。アジア・太平洋地域から参加した感染者、民間活動団体(NGO)、研究者らは、国を超えた連帯と迅速なエイズ対策を訴えた。「アジアの今」を映す声を紹介する。 ◆売血で感染仲間失う 会議では、エイズウイルス(HIV)感染者への偏見をなくし、共生することの重要性が強調された。 中国貴州省の感染者団体会長、陶同学さん「いい稼ぎ口だと言われ都会にでると、それは売血だった。HIVに感染し、生死の境をさまよった。同じく売血で感染した村の仲間は亡くなっており、回復したのは、まったくの幸運だ」 ◆同性愛者 地方に偏見 香港のNGO活動家、顧工国さん「中国の大都市では同性愛者が社会に受け入れられつつあるが、地方ではまだ浸透していない。差別を助長する報道機関や警察へのエイズ教育も重要だ」 ◆麻薬問題 背景に貧困 麻薬によるHIV感染はアジア共通の問題。若者への教育をいかに進めるかでも議論が起こった。 パキスタンのNGO代表、タリク・ザファーさん「背景には貧困があり、麻薬常習者を取り締まるだけでは問題は解決しない。感染の連鎖を断ちきるため行動すべき時だ」 タイの大学教授、ドゥシット・ドゥアンサさん「若者への教育は、教師や親の価値観を押しつけてもダメだ。若者の問題解決能力を信頼し、楽しみながら彼ら自身で学ばせ、互いに教え合う手法は効果がある」 ◆宗教界も 積極的支援 アジアには多様な文化・宗教があり、それがエイズ対策を難しくしている。政府の対策が十分に行き届かない中で、宗教界が感染者をサポートする動きが広がってきた。 タイの僧侶、ドゥージャイ・パマハ・ブーンチュアイさん「病気に苦しむ人をケアすることは、仏教徒にとって仏陀(ぶっだ)をケアすることと同じだ。私たちも感染者や家族を積極的に支援していきたい」 フィジーのNGO代表、エモシ・ラティニさん「多様な文化を持つ太平洋の島国で、キリスト教は感染者と地域社会を結びつける求心力がある。偏見や差別の解消に教会の果たす役割は大きい」 ◆全アジアの連帯必要 アジアのエイズ問題は、日本の問題でもある。 ミャンマーの医学研究者、タル・タルさん「国境を越えて静かに広がるのがエイズ。アジアのすべての国の人がエイズを議論し、他国で起きた問題にも、全アジアの国が責任を持つ必要がある」(おわり) (この連載は長谷川聖治、藤田勝、宮崎敦が担当しました) 写真=アジア・太平洋地域エイズ国際会議の開会式では、感染者・支援者が差別の解消を訴えた 写真=陶同学さん 写真=顧工国さん 写真=タリク・ザファーさん 写真=ドゥージャイ・パマハ・ブーンチュアイさん 写真=エモシ・ラティニさん [エイズ・アジアの今](9)感染者新聞 地方にも情報(連載) (読売 2005/08/31朝刊)
by alfayoko2005
| 2005-09-08 07:10
| HIV/AIDS
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