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探る・追う エイズ教育模索続く 教諭同士で授業/体験語り予防啓発 (朝日 2005/09/19朝刊生活医療面)
静岡県の公立高教諭、都築正実さん(28)が、エイズウィルス(HIV)に感染した同性愛の男性の手記を読み上げた。 「僕は今まで1人のパートナー以外とセックスをしたことはありません。HIVは人を選びません。パートナーの数や愛情の深さは関係ありません。どれだけセイファー(コンドームを使った、より安全な)セックスをしているかが重要なのです」 7月、徳島市で開かれた「人間と性」教育研究協議会・夏季セミナーの模擬授業での一コマ。約30人の教諭が生徒役で参加した。 都築さんは以前、総合学習の中で計5時間の「エイズ教育」をした。1、2時間目で感染の仕組みと予防法、3時間目で薬害エイズについて教えた後、4、5時間目で手記を教材に患者・感染者への差別や偏見について、グループ討論で考えさせた。模擬授業はその再現だ。 「生徒は自然に受け入れたのか」「同性愛への偏見を助長しないか」――。参加した教諭からは、同性愛者の手記を取り上げたことへの疑問も出た。 都築さんは「同性間の性的接触による感染が増えている事実に向き合うことが、本当の予防啓発につながる。生徒たちには、日常の授業の中で『性のあり方は人それぞれで、差別や偏見を持つことはおかしい』と話している」と答えた。 「行き過ぎた性教育」批判が強まる中、性について、どの段階で何をどう教えるのか。現場では手探りの試みが続いている。 「参加型」がカギ エイズ予防では、医療側の情報を教育現場に伝えるのも簡単ではない。 7月に神戸市で開かれたアジア・太平洋地域エイズ国際会議で、タイの性教育の手法を伝える講習会があった。チェンマイ大でエイズ教育を担当する女性講師が「教師が一方的に話すのではなく生徒に質問をしながら授業を進める。答えではなく選択肢を提示する」などとアドバイスした。しかし、参加者の一人で大学の看護学部で教えるある看護師は「高校の性教育の講師に招かれるが、体育館に全校生徒を集めて行う講演会が多い。そんなやり方では、タイのような具体的な参加型のエイズ教育は難しい」と漏らした。この日の参加者約120人はほとんどが医師や保健師。教師は数えるほどだった。 そんな状況の下、HIV感染者の診療の傍ら、年に約200回の講演をこなす医師がいる。社団法人・地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター長の岩室紳也さん(50)だ。 今月5日。宇都宮市の栃木県立宇都宮白楊高の体育館で講演会があった。岩室さんはステージからフロアに降り、1人の生徒の手をとった。 そして「私が感染者だとします。握手で感染しませんよね。私も平気だと思っていました。でも、実は初めて感染者と握手したとき、手のひらに傷があることを思い出して『汗を通じて感染するんじゃないか』とパニックになりました」と明かした。 「知識を語るより、自分が悩んだり間違ったりしたことを率直に話す方が予防につながる」と岩室さん。 HPで肉声紹介 ふつうに恋愛、結婚をした女性が、妊娠時の検査でHIV感染に気づいたという事例。かつて講演を通じて知り合った女子学生が「高校時代に望まないセックスをしたことを後悔している」といったこと。岩室さんの講演にはこうした「肉声」が盛り込まれる。 講演内容や解説、講演資料(スライド)が、岩室さんのホームページ( http://homepage2.nifty.com/iwamuro/ )で公開されている。 (和田公一) (写真)エイズ教育の模擬授業に参加した教諭たち=徳島市内で
by alfayoko2005
| 2005-09-19 12:33
| HIV/AIDS
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