大村敦志「パクスの教訓」～『融ける境 超える法・第1巻』（東京大学出版会）

東京大学出版会
渡辺　浩／江頭憲治郎　編集代表
融ける境　超える法［全5巻］
揺れ動く世界を見据え，境界を超える
＜法＞のダイナミズムへ

〈全巻構成〉
第1巻　個を支えるもの　　岩村正彦／大村敦志　編
すべての基本となる「個人」に視座を据え，人権問題や社会保障政策，新しい家族のあり方など，個人とその生活を支える法システムの変貌を解き明かす．

第1巻　個を支えるもの

Ⅰ　個人をまもる
1　ペルーの人権NGO――その組織と活動　大串和雄（東京大学）
2　障害児の出生をめぐる法的言説　大村敦志（東京大学）
　 ――ペリュシュ論議における民法学説の位相
3　外国人雇用の現状と政策課題　 末廣啓子（厚生労働省）
Ⅱ　子どもを育む
4　児童福祉における介入と援助の間　横田光平（筑波大学）
5　保育サービスの供給システムとサービス供給の実態　福田素生（岩手県立大学）
　 ――家族政策としての保育政策を考える
Ⅲ　家族を開く
6　行政組織を通じた養育費の取立て　碓井光明（東京大学）
7　児童虐待への対応における裁判所の役割　久保野恵美子（東北大学）
　 ――イギリスにおける被ケア児童との面会交流問題を素材に
8　パクスの教訓　大村敦志
　 ――フランスの同性カップル保護立法をめぐって
9　社会保障における世帯と個人　岩村正彦（東京大学）

♪　太字は引用者