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2005.09.26
■「反進化論」米で台頭 渡辺久義・京大名誉教授に聞く 「知的存在」が人間を作った- 思考訓練として必要 - 産経 ダーウィンの進化論を批判する「インテリジェントデザイン(ID)」論を学校教育に取り入れる動きが米国で広まっている。IDとは、人間の存在は進化論では説明できず、何らかの「知的存在」がデザインしたという理論で、従来の反進化論と違って多くの科学者が支持。ブッシュ大統領も、進化論以外も学校で教えるべきだとの姿勢を示している。日本で早くからIDを紹介している渡辺久義京大名誉教授に聞いた。(渡辺浩) これは科学 わたなべ・ひさよし 昭和9年、岐阜県生まれ。京大文学部卒、同大学院文学研究科修士課程修了。専攻は英米文学。京大総合人間学部教授、摂南大教授などを経て京大名誉教授。著書に『ヘンリー・ジェイムズの言語』『イェイツ』『意識の再編』『善く生きる』、共著に『「新しい道徳教育」への提言』など。 ――IDを分かりやすく説明してください 米国ではあらゆるメディアで激論の対象になっていますが、ブッシュ発言でさらに認知度が高まっています。IDとは、この宇宙自然界の成り立ちを目的も計画もない機械的な力だけで説明しようという無理なことはやめて、自然的要因としての「必然」(自然法則)や「偶然」のほかに「デザイン」という要因を科学として認めようではないかという理論です。英語の「デザイン」は、構想、計画、設計、意図、意志、目的といった概念すべてを含みます。長年、科学の約束となってきた自然主義(唯物論)、つまり自然界の謎は自然界の内部で解決できるはずだという前提を揺さぶるものなので、特にダーウィニズム陣営からの反発が強いのです。 ――推進しているのはキリスト教右派とされています。旧約聖書に基づく創造論の「神」を「知的存在」に言い換えているだけでは? もしそんなものであるなら、これを支持する科学者は一人もいないでしょう。米国の記者もよく「何で早く神と言わないのだ」と質問しますが、ID理論家はあくまで科学的実証から出発するわけで、彼らは、自然的要因からは生じえない「デザイン」の事実が厳密に実証できるのだから、従ってデザインの主体、デザイナーの存在が推論できるのだと言っているのです。神から出発するのではないのです。キリスト教右派だとか宗教勢力の画策などというのは、そういうふうに見たがる人の言うことです。 異説紹介を ――米国では親の教育権とも関連して進化論批判の歴史がありますが、日本の教育界に持ち込もうとすれば「非科学的」と猛反発されます 宇宙に目的も方向もあり得ないとする唯物論、機械論が正しいなら、ダーウィンの進化論以外に全く考えようがなくなります。「どこが間違っているのだ」と食い下がるダーウィニストにとって、理論と証拠の不一致は関係がなく、初めの前提で答えが出ているのです。「科学的」「非科学的」を口論する前に、自分の立っている足場を確認する訓練をしなければなりません。IDが正しいかどうかより、思考訓練のきっかけを与えてくれるという意味で重要なのです。教科書に書くなら「ダーウィンの進化論に沿って考えるならば」と、仮説の紹介にとどめるべきです。 ――しかし進化論は「公認の学説」になっています 進化論には疑いようのない化石による証拠とか実験での証明は何もないのです。「公認の学説」とは異説を唱える学者は認めないということでしょう。それだけでも鉄槌(てっつい)を下す意味があるではないですか。例えばある教材に「その後生物は複雑化し、多細胞生物へと進化しています。五億三千万年前ごろには、海の中には、多様な生物がすむ世界になっていました」とあります。五億三千万年前といえば、前身となる生物の化石なしに多くの生物が(地質学的に言って)「一夜にして」出現したといわれる「カンブリア爆発」の起こった時期です。ダーウィン進化論にとって都合が悪いからこんなふうに書く。私は素人ですが、これはたちの悪い虚偽の記述だと言ってよいと思います。 ――では、生命体はどうやって生まれたと考えますか? それは分からないとID派の学者たちは答えています。ダーウィニストは、分からないことでも分かっているように言うのが科学的だと考えています。「分からない」「神秘だ」と正直に言う方が知的に誠実ではないでしょうか。 学会を設立 ――日本の学校でも教えるべきですか? 思考訓練として教えるべきです。でないと日本人の頭は硬直したままです。それに「生命は無生物から発生した」「人間の祖先はサルである」という唯物論的教育で「生命の根源に対する畏敬(いけい)の念」(昭和四十一年の中教審答申「期待される人間像」の文言)がはぐくまれるわけがありません。進化論偏向教育は完全に道徳教育の足を引っ張るものです。 ――その認識を日本で広めるために、どんな取り組みを行っているのですか? ID運動に呼応する形で、今私は同志とともに、啓蒙(けいもう)的な学会活動を始めています。われわれの文化の唯物論的体質が学問の世界から発しているのだから、学問の世界から矯正していこうという運動です。この学会とIDについての詳細はホームページ(http://www.dcsociety.org)をご覧ください。 ◇ 進化論偏向は道徳教育にマイナス 日本の識者も主張 「人間の祖先はサルだという教育は、生物の授業の仮説ならともかく歴史教育や道徳教育にはマイナスだ」「進化論はマルクス主義と同じ唯物論であり、人間の尊厳を重視した教育を行うべきだ」という議論は日本でも多くの識者から主張されてきた。 マルクス主義の影響を最も強く受けているとされる日本書籍の中学歴史教科書は平成十三年度使用版まで、見開き二ページを使ってダーウィンの進化論と旧約聖書の創世記、戦前の歴史教科書の日本神話を対比させて聖書や神話を否定的に受け止めるよう誘導していた。 このような教育に対し、日本神話の再評価を訴えている作家・日本画家の出雲井晶さんは「道徳の上では人間は人間、獣は獣。人間を獣の次元に落とす進化論偏向教育が子供たちを野蛮にしている。誰が日本人を作ったのかというロマンを教えるべきだ」と話す。 中川八洋筑波大教授は著書『正統の哲学 異端の思想』でダーウィンを批判。創造論、進化論の双方が非科学的だとしても「文明の政治社会の人間の祖先として『神の創造した人間』という非科学的な神話は人間をより高貴なものへと発展させる自覚と責任をわれわれに与えるが、『サルの子孫』という非科学的な神話(神学)は、人間の人間としての自己否定を促しその退行や動物化を正当化する」と論じている。 ♪ IDいよいよ日本上陸?
by alfayoko2005
| 2005-09-27 07:16
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