ドイツ：初の女性首相誕生へ CDU/CSU＋SPDの大連立政権樹立、メルケル氏が首相就任へ

独次期首相、女性のメルケル氏固まる　独通信社速報
2005年10月10日17時25分 朝日

　ドイツのＤＰＡ通信などによると、総選挙後の政局が混乱しているドイツで、最大野党キリスト教民主・社会同盟（ＣＤＵ・ＣＳＵ）と与党社会民主党（ＳＰＤ）は１０日、次期首相にアンゲラ・メルケルＣＤＵ党首（５１）が就任する方向が固まったと報じた。

　両党は９日夜から党首らがトップ会談を断続的に開催していた。両党は１０日午前（日本時間１０日夕）、相次いで幹部会を開いてこの方針を協議、最終的に判断、発表する方向という。同通信は社民党が１６閣僚のうち半数程度を獲得すると伝えた。

　メルケル氏で決まれば、ドイツ初の女性首相に就任することになる。２大政党である両党の大連立は、６６～６９年のキージンガー政権以来となる。


　９月１８日に投開票（一部は１０月２日）された連邦議会（下院）総選挙で、民主・社会同盟と社民党はともに過半数に達しなかった。その差は４議席しかなく、両党ともに「勝利宣言」を行い、他の少数政党に連立交渉を持ちかけたが不調に終わっていた。


ドイツ与野党が大連立合意、メルケル氏が次期首相に＝与野党幹部
2005年10月10日 (月) 17:16

　［ベルリン　１０日　ロイター］　シュレーダー首相の社会民主党（ＳＰＤ）と野党のキリスト教民主同盟（ＣＤＵ）は、大連立政権を樹立することで合意、次期首相にはメルケルＣＤＵ党首が就任することになった。与野党幹部が明らかにした。

　あるＳＰＤ筋がロイターに語ったところによると、合意で、閣僚ポストは、外相、財務相、法相、経済労働相をＳＰＤから出す、という。

初の女性首相誕生へ

　【ベルリン１０日共同】キリスト教民主・社会同盟（ＣＤＵ・ＣＳＵ）と社会民主党（ＳＰＤ）のドイツ２大政党は１０日、メルケルＣＤＵ党首が同国初の女性首相に就任し、「大連立」政権を樹立することで基本合意した。

　ＳＰＤとＣＤＵ・ＣＳＵが同日午前（日本時間同日夜）、前日に続いてトップ会談を行い、正式合意する見通し。

　わずか４議席差でＣＤＵ・ＣＳＵがＳＰＤに勝利した９月の連邦議会選挙後、１カ月近く続いたドイツの政治空白は、首相の交代と保守・中道のＣＤＵ・ＣＳＵを中心とする大連立政権の成立で決着することになった。