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【2005年10月18日】
<心境仙境>同性愛と男女両性具有────兵庫県立美術館館長・木村 重信 - 日経ネット関西版 この夏、ベネルクスを旅した。オランダのアムステルダムでは、宿泊したホテルの近くで、ホモセクシュアルやレスビアンの祭りがあり、音楽や踊りなどによるイヴェントが深夜まで続いた。ちなみに、オランダでは同性カップルの結婚が法的に認められている。 フランスでは男色のことを「フィレンツェの悪徳」と呼ぶ。その理由は、15世紀のフィレンツェでソドミア(同性愛)が社会の各層に蔓延(まんえん)し、そのため禁止令が頻繁に出され、取締機関が設立されたことによる。この司法機関がつくられた1432年から、廃止された1502年までに、告発された者は1万人以上。この数字は人口7万人の都市としてはきわめて高い率である。 レオナルド・ダ・ヴィンチも同性愛者で、2度も告発された。有名な『モナ・リザ』は「女装した男性像」であるとする解釈が一部にあるゆえんである。しかし『モナ・リザ』が女性像であることは歴然としている。したがって問題は、この像が単なる女性像ではなく、男性的要素をふくむ女性像であり、アニマ(女性的魂)とアニムス(男性的魂)の合一による両性的イメージを実現している点にある。 古代ギリシアにはヘルマフロディトスという男女両性を備えた神がいる。この神は古典期の彫刻では乳房を有する男性の姿で、ヘレニズム期には男根をもつ女性の姿であらわされた。 また、古代ギリシアのオルフェウス教の神話では、黒い翼をもつニュクス(夜)が風をうけて妊娠し、原初のファネス(卵)をうむが、その卵からエロス(愛)がうまれ、それが原動力となって万物がうみだされた。このエロスが両性具有であることは注目される。 このような両性具有神はローマのヤヌス、小アジアのアグディスティス、ペルシアのゼルヴァン、インドのプルシャ、メキシコのオメテクートリなど、世界各地に見出される。 写真はインドのムンバイ沖にあるエレファンタ島のヒンドゥー教石窟(せっくつ)寺院のシヴァ神である。この像は右半身が男性、左半身が女性なので、乳房は左胸にだけあらわされていて、アルダナーリーシュヴァラ(男女両性具有)である。 大乗仏教の『法華経』や『無量寿経』に変成男子の考えがある。つまり、女性は男性に姿を変えて初めて成仏することができるというもので、明らかに女性差別である。出口王仁三郎はこれを読みかえて、肉体は男であるが魂は女であり、肉体は女でも魂は男であると考えた。すなわち、すべての人間は男の要素と女の要素を兼備するという、両性具有を説いた。 アムステルダムで体験した「ホモ祭り」の機縁で、同性愛から始源的な両性具有へ話が展開した次第。 ◇ 次回の筆者は歌人の道浦母都子さん。 ♪ 「ホモ祭り」は勘弁。
by alfayoko2005
| 2005-10-18 18:21
| LGB(TIQ)
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