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女性器切除:伝統的な習慣、少女への教育必要--廃絶支援の会シンポ
アフリカや中東の国々で伝統的な慣習として、女性の性器切除(Female Genital Mutilation=FGM)が行われ続けている。健康を損なう慣習から女性たちを救おうと発足した「FGM廃絶を支援する女たちの会」の10周年を前に、東京都内でシンポジウムが開かれた。会の歩みと、シンポに出席するためにアフリカから来日した女性たちの取り組みを聞いた。【松村由利子】 ◇30カ国で1億3000万人が「被害」--根強い迷信、廃止を妨げ FGMは約30カ国で、主に4歳くらいから思春期の少女を対象に行われている。ユニセフの調査によると、現在、約1億3000万人の女性が受けたと推定されている。 切除の際の痛みや精神的ショックに加え、切除後の感染症、排尿や月経の困難、不妊、難産など多くの健康障害が起こる。しかし、「切除しない女は不潔」「切除は性的乱れを抑える」などの迷信が根強く、なかなか廃止されない。 「女たちの会」は96年1月、翻訳家のヤンソン柳沢由実子さんを中心に発足。毎年、現地で廃絶に取り組んでいるNGO(非政府組織)1団体に助成金約50万~60万円を送っている。テレビやラジオがなく車で行くこともできない山岳地帯で廃絶を呼びかけるため、自転車80台を贈るなど、事業の内容はさまざまだ。 ケニアの女性組織SETATの代表、リリアン・プラパンさん(55)は、98年に活動をスタートさせた。「有害な伝統的慣習を2015年までに廃絶しよう」という目標を掲げ、村の中に入り女性の経済的自立を支援したり、少女たちの教育費を工面している。 「FGMの害を伝えるには、教育が重要です。しかし貧しい家庭が多く、学校へ行かせるのは男の子が優先される。女の子に教育を受けさせることが課題」と話す。 FGM廃絶に取り組むアフリカ最大の団体IAC(インター・アフリカン・コミッティー)では、FGMを生業としてきた女性が代替収入を得られるよう職業訓練センターでミシンの使い方を教えたり、部族のリーダーや宗教活動者などの男性にFGMの害を説いて回るなど、幅広く活動している。 IAC本部で活動するナイジェリア出身のリンダ・オサレンレンさん(52)は、「FGMは女性への暴力。文化として存続させようとする人がいるが、文化は人間の作ったものであり、悪いものはよいものに変えていかなければならない」と言う。 ヤンソンさんは「この10年間で、28カ国にFGM廃絶に取り組むNGOができた。また、FGMを禁止する法律を持つ国も、会の発足時には4カ国だったのが、今は14カ国にまで増えた」と運動の成果を喜ぶ。しかし、各国の団体から助成金の申請件数が増えたにもかかわらず、1年にたった1団体しか支援できない現状がもどかしいと話している。 「女たちの会」の活動内容は、HP(http://www.jca.apc.org/~waaf/)で見ることができる。 毎日新聞 2005年11月19日 東京朝刊 ケニアで女性性器切除の廃絶に取り組む リリアン・プラパンさん
by alfayoko2005
| 2005-11-19 19:12
| ジェンダー・セックス
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