アジアで進む格差報告 仙台で国際シンポ

アジアで進む格差報告　仙台で国際シンポ
2005年12月18日　朝日・宮城版

　　東北大学の２１世紀ＣＯＥプログラム「社会階層と不平等研究教育拠点」が主催した国際シンポジウム「女性からみたアジア・メガシティーの不平等と格差」が１７日、仙台国際センターで開かれた。シンガポール特派員の経験がある朝日新聞生活部の竹信三恵子記者ら女性パネリスト４人が、アジアの大都市であらたに進行する階層化などについて報告した。

　　竹信記者はシンガポールでフィリピン人家政婦が置かれている労働状況について報告。「賃金が上がっていかないということだけでなく、地位向上も含めて総合的な支援をしていかないといけない」と話した。

　　インドネシアのアトマジャヤカトリック大学のラファエラ・ドゥイアントさんは、ジャカルタにおける中産階級の形成状況について述べた。宇都宮大学のマリー・ケオマノータムさんはバンコクでの男女格差や階層格差を、東北大の小原江里香さんは中国の出稼ぎ労働者の状況を報告した。