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日本人とは何?…中国で「菊と刀」ベストセラーに
(2005年12月31日18時49分 読売新聞) 【北京=藤野彰】米国の文化人類学者ルース・ベネディクトが書いた、日本文化論の古典的名著「菊と刀」が、中国でベストセラーになっている。 中国で翻訳が出版されてから16年近くになるが、05年は例年にないペースで増刷が続き、異例の計7万部を発行。 背景には、靖国神社参拝など歴史問題を巡って日中関係が冷え込む中、「日本(人)とは何なのか」という関心の高まりがあるようだ。 「菊と刀」の中国語版は北京の老舗出版社、商務印書館が1990年6月に初版を発行。2004年まで毎年数千~1万部の増刷を重ねてきたが、05年に入ってから売れ行きが加速し、2、5月に各1万部、6月にさらに5万部増刷した。発行数は累計で計14刷約12万4000部に達している。 版元経営の北京の大型書店では、12月末現在、「菊と刀」は同社発行書のベストセラー・ランキングの第4位。新渡戸稲造の「武士道」など他の日本問題関連書もよく売れているが、「菊と刀」は売り場の一等席に数十冊平積みされ、別格の扱いを受けている。 同書の出版に携わった元商務印書館編集者、陳応年さん(69)は、好調な売れ行きについて「こんなに売れているとは驚きだ。日中関係が良くないため、多くの人がこの問題を考え、理解を深めたいと思っている。そんな社会的欲求を反映したものだろう。05年が抗日戦争勝利60周年に当たり、若者たちが日中戦争に関心を抱いたという事情もある」と分析する。 また、訳者の呂万和・元天津社会科学院日本研究所長(80)は「中国では日本についてわかりやすく書いた本は多くない」と指摘した上で、「『菊と刀』ブームは(歴史問題を巡る)日本政府の言動や保守勢力の台頭と関係がある。人々は日本の社会意識について知りたがっている」と話している。 以下、平凡社「世界大百科事典」より 菊と刀 きくとかたな The Chrysanthemum and the Sword アメリカの文化人類学者R.ベネディクトによる日本文化論。 1946 年刊。日本人の〈義理〉〈恩〉〈恥〉といった観念の解釈をめぐって,戦後日本の思想界に大きな波紋を投じた。第 2 次大戦中,米軍の攻勢が確実になったころ,政府,戦時情報局は彼女に日本研究の仕事を委嘱した。現地調査が不可能であるため,彼女は,日本に関する書物,日本人の作った映画,在米日本人との面接等を材料として研究をすすめ,対象社会から文化類型を抽出しようとする方法に基づいて,日本文化の基調を探究し,執筆した。日本人は礼儀正しいといわれる一方,不糖で尊大であるともいわれ,固陋であると同時に新しい事物への順応性が高いともいわれる。また美を愛し菊作りに秘術を尽くす一方では,力を崇拝し武士に最高の栄誉を与える。それは欧米の文化的伝統からすれば矛盾であっても,菊と刀は一枚の絵の二つの部分である。民族の思考と感情から出た習慣と行動には必ず一貫性があるという,ベネディクトの文化統合形態の理論に彼女の直観的な人文学的才能がプラスされ,欧米人による日本文化論として名著との評価が定着した。この著作に対して日本では川島武宜,津田左右吉,和嶋哲郎,鶴見和子らの批判と評価がなされた。 松園 万亀雄 ベネディクト Ruth Fulton Benedict 1887‐1948 アメリカの女性文化人類学者。ニューヨーク州に生まれる。 F.ボアズの指導のもとで学位をとり,コロンビア大学教授となる。 1930 ~ 40 年代のアメリカ人類学界の主流であった文化とパーソナリティ研究のにない手の一人。アメリカ・インディアンの実地調査と文献研究をもとに,一つの文化全体を理解するための統合的な方法論を唱えた。どのような個別の文化も,人間一般のもつ潜在的目的や動機という大きな円弧の一部分を占めており,個々の民族文化の特性がどの部分を占めるかという選択的動因を類型化したものが《文化の型Patterns of Culture》 (1934) である。また,第 2 次世界大戦前から戦中にかけて人類学者のおこなったヨーロッパ,アジアの地域統合研究の中から生まれたのが《菊と刀》(1946) である。ここでも彼女は同じ方法論によって,断片的で多様な資料から日本文化のイメージを構成し,その統合的形態を描き出した。 松園 万亀雄 ミード Margaret Mead 1901‐78 アメリカの文化人類学者。フィラデルフィアに生まれる。バーナード大学在学中 F.ボアズの講義を聞き, R.ベネディクトの指導をうけた。最初の調査は人間の発育と成長の研究をテーマに南太平洋のサモアでおこない,その報告《サモアで成人すること》 (1928,邦訳《サモアの思春期》) は高く評価された。ミードの研究生活の前半はニューギニア,サモア,マヌスの小社会に注目し,後半は文明社会とくにアメリカに関心を移している。彼女の関心は非常に多様であったが,学習された行動としての文化に焦点をしぼり,世代をへて伝えられる文化の伝達様式を研究するという点では一貫していた。ミードの基本的立場は文化の相対主義であり,それぞれの文化はその言語をとおしてはじめて理解できるユニークなものであると主張する。 1924 年アメリカ自然史博物館の助手, 64 年同館主事,69 年名誉主事となった。自伝《ブラックベリー・ウィンター》 (1972,邦訳《女として人類学者として》) がある。 松園 万亀雄 マーガレット・ミードとルース・ベネディクト MARGARET MEAD and RUTH BENEDICT ヒラリー・ラプスリー(Hilary Lapsley)=著 伊藤悟=訳 明石書店=刊 (すこたん企画のHP)
by alfayoko2005
| 2005-12-31 19:28
| ジェンダー・セックス
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