UKのポップ・アイドルたちが次々と〈カミングアウト〉中!?

Bounce (タワーレコード)
UKのポップ・アイドルたちが次々と〈カミングアウト〉中!?
2006-04-25 掲載
訂正: 2006-04-21

　ボーイゾーンの元メンバーで現在は俳優に転身しているスティーヴン・ゲイトリーが、3月20日に同性のパートナーと結婚した。これは昨年末よりイギリスで施行された〈シヴィル・パートナーシップ制度〉を受けたもので、ポップ・スターとしてはエルトン・ジョンに続いての例となる。ボーイゾーンは90年代に人気を博したボーイズ・バンドで、ソロ・シンガーとして成功を収めたローナン・キーティングがいたことでも知られているグループ。スティーヴンは99年の解散に先駆けてカミングアウトを済ませていた。セレモニーには元メンバーやマネージャーも出席し、カップルの正式な結婚を祝福したという。
　
　今回のスティーヴン以前にもエルトン・ジョンやペット・ショップ・ボーイズ、ジョージ・マイケルといった先達はいたものの、人気TV番組「Pop Idol」出身で現在アイドル人気No.1のウィル・ヤングや、昨年8月に「僕はゲイで、僕であることを誇りに思う」と告白したマーク・フィーリー（ウェストライフ）など、最近のイギリスでは同性愛者であることをあきらかにする男性ポップ・スターが増えてきた。ウィルの場合はタブロイド誌に男性とデート中の写真を撮られたため、それが報じられる前にみずから公表したという〈事情〉もあるのだが、マークの告白後にリリースされたウェストライフのアルバム『Face To Face』がそれまでと変わらずNo.1ヒットを記録している点から考えると、受け手側の意識も徐々に変化しつつあるのかもしれない。