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共通文化としての暴力回避、城西国際大学教授 ヘルベルト・プルチョウ (日本経済 2006/05/06夕刊)
暴力回避は言語、宗教、芸能、社会、法律などをつなぐ共通文化のなかの共通文化をつくりあげた。暴力をさけるために人間は驚くほどの文化を生んだ。なぜ? その問いに答えようとするといくつかの驚くべき事実に気がつく。 暴力を完全に制止した国家は、わたしの知る限り、昔も今も一つもない。国家は暴力をコントロールしようとするが、そのためにどうしても暴力、すくなくともその脅威を使わざるをえない。警察と軍隊はそのためにある。王が暴力をなくすために設置されたが、どの王も永遠の平和を保証できなかった。左遷、刑罰、戦争などはどの文化においても起きた。 国家は個人に暴力を禁じるが、集団暴力、特に国内から国外への暴力を許す。国家は暴力を独占することによって国家である。社会はそれによって社会である。文化はそれによって文化である。国家の機能の一つは暴力を正統化することだとマックス・ウェーバーは解釈した。 どの人間のグループもそうだが、グループの中に、その存在を脅かすような問題が起きたら、人々の関心を外の方へとそらす。内を維持するためには、どうしても外敵か、即座に犠牲にできるアウトサイダーが必要。そのようなものがない場合、無理にでも作らなければならない。このような悲惨な政策は、昔からどこにでも見られる。 平和を守る唯一の方法は力の均衡である。この悲しい事実は昔から知られている。アメリカの先住民の言う通り「この種族の力は敵の力による」。なぜなら国が強くなると弱い隣国をぐい飲みしてしまうから。強いものは弱いものを食うと言う諺(ことわざ)は諺だけではない。人間の悲しい現実である。
by alfayoko2005
| 2006-05-07 01:31
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