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「熱狂の日」音楽祭閉幕 高水準、意表つく公演 聴衆育成が次の課題 (読売 2006/05/09夕刊)
東京・有楽町で開かれた「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2006」(東京国際フォーラム主催、読売新聞社特別協力)が、6日閉幕した。生誕250年を迎えたモーツァルトをテーマにした今年は、4日間で計171公演が行われ、会場の東京国際フォーラムには、関連イベントを含め約50万人が来場した。(松本良一) 「ここのお客はとても反応がいい。最高だ!」。ピアノ伴奏だけでモーツァルトのオペラ「コジ・ファン・トゥッテ」を上演した英国「ディーバ・オペラ」のピアニスト、ブライアン・エバンズは笑顔で話した。 小さな会場で間近に見る歌手の演技に笑い声を上げていたのはオペラ初心者だろう。にぎやかな観客でも、とがめ立てされることはない。「熱狂の日」を象徴する光景だった。 お祭り気分の中、6か所の会場で水準の高い公演が相次いだ。ドイツから来たペーター・ノイマン指揮、コレギウム・カルトゥシアヌム演奏、ケルン室内合唱団の「ミサ曲ハ短調」は古楽器による鮮烈な表現が印象的だった。シンフォニア・ヴァルソヴィア、ローザンヌ声楽アンサンブルの「レクイエム」は、スイス人ミシェル・コルボの熟練した合唱指揮が堪能出来た。 アーティスティック・ディレクターのルネ・マルタンは、曲目や演奏家の意表をつく組み合わせで腕を振るった。ピアニストの児玉麻里・桃姉妹の連弾や井上道義指揮、東京都響、ビルバオ合唱団のM・ハイドン「レクイエム」など、めったに聴けないプログラムも話題を呼んだ。 会場にはベビーカーの親子連れや若いカップルなどが訪れ、クラシックの音楽祭とは思えない盛況。夜の公演を除き3歳以上の幼児を入場可とした試みも、一部の公演で苦情が出たほかはおおむね好評だった。 東京・品川の主婦平山智子さんは「5歳の娘と一緒に入れるコンサートはこれだけ。チケットを取るのが大変でしたが、来年も来ます」と話していた。 チケット売り上げは昨年を約4万枚上回る16万枚だった。昨年は当日券販売で混乱した売り場も、今年は多くを前売りでさばいたため平穏だった。一方「当日券がほとんどないのにがっかり」の声が聞かれ、人気公演のチケットがインターネット・オークションで高値で取引されるケースもあった。最終日の記者会見でマルタンは「来年は当日券の枚数を調整するなどして、不満の解消に努めたい」と語った。 1500円からの破格の料金による「クラシックの民主化」には異論もある。しかし、音楽評論家の舩木篤也さんは「私が聴いた限り、公演の質は高く、十分意義がある。お祭りで終わることなく、長い目で聴衆を育てていくことが次の課題」と指摘する。 来年はチャイコフスキーやドボルザーク、グリーグら、国民楽派の作曲家が中心となる。ベートーベン、モーツァルトほど知名度が高くないだけにプログラムには一層の工夫が必要だ。「熱狂の日」が東京に定着するかどうか、正念場の年となるだろう。 写真=チケットなどを買い求める人たちでにぎわう会場(3日) 写真=コルボ指揮シンフォニア・ヴァルソヴィア、ローザンヌ声楽アンサンブルによる「レクイエム」(5日)=三浦興一撮影
by alfayoko2005
| 2006-05-10 00:28
| Music
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