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県生活学習館:指摘の性差書籍撤去 「内容確認し戻したい」 (毎日・福井版 2006/05/12朝刊)
福井県生活学習館(福井市下六条町)が3月下旬、「内容が過激」と外部から指摘を受け、所蔵するジェンダー(性差)関係の書籍など約150冊を書架から撤去していたことが分かった。今大地晴美・敦賀市議らが11日、「憲法で定められた思想・表現の自由を侵害している」として、速やかに元に戻すよう抗議した。 同館の情報コーナーには男女共同参画関係の約2600冊の蔵書があり、一般公開されている。今年3月、市民から約150冊を撤去するよう要請があり、職員がまとめて開架から撤去。閉架扱いにし、中傷的な内容がないかなどを職員が確認しているという。同館の定池りゆ子館長は「思想や政治的な立場で本を確認しているわけではなく、確認が終わり次第開架に戻したい。要望があれば貸し出しており、撤去にはあたらない」と説明している。 一方、今大地市議は「県費で購入した書籍を県民の目に触れさせない行為は、県費の無駄遣い」と指摘。職員らに図書購入費として計30万円を返還させるよう求め、この日、県に住民監査請求した。【平野光芳】 生活学習館書籍撤去 原状回復求め監査請求 敦賀市議 知事あて抗議文も送る (2006年5月12日 読売新聞福井版) 県の男女共同参画推進員の指摘を受け、県生活学習館がフェミニズムや性教育関連の書籍約150冊を書架から撤去した問題で、敦賀市の今大地晴美市議は11日、憲法で定めた思想や表現の自由を侵害しているとして、原状回復などを求め、県監査委員に住民監査請求を行い、知事あてに抗議文を送った。 監査請求では、撤去された書籍を元の書架に戻すことを県に勧告するよう要請し、戻さなければ書籍の購入費約30万円を賠償するよう求めている。また、趣旨に賛同した市民団体や大学教員らの抗議文計46通も合わせて送付した。 さらに、同館が撤去した書籍のリストを開示せず、撤去の指示や基準についても明らかにされなかったとして、県に対して情報公開請求を行った。 同市役所で記者会見した今大地市議は「県費で購入した書籍を1人の指摘で県民の目に見えない場所に排除するのは、権利の侵害」と述べた。 同館の定池りゆ子館長は「県民の真摯(しんし)な意見に応じて中傷や人権侵害がないか、書架から移して1冊ずつ中身の確認をしており、撤去ではない。作業を来週にも終え、問題がなければ元の書架に戻す」と釈明している。 福井県がジェンダー論の書籍撤去 東大の上野教授らの本 (共同 2006/05/11) 福井県が上野千鶴子・東大教授の著書など、ジェンダー論や性教育に関する書籍約150冊を、男女共同参画推進に不適切な内容との指摘を受け、県生活学習館(福井市)の書架から撤去していたことが分かった。 撤去されたのは上野教授の「スカートの下の劇場」や福島瑞穂・社民党党首の「結婚はバクチである」、蔦森樹・琉球大講師の「男でもなく女でもなく」など。 同県によると、県の男女共同参画推進員が「家族の解体を目指すなど内容が過激」と指摘する書籍リストを作り、撤去を要請。県が3月下旬、同館の事務室に150冊を移した。同館は男女共同参画と生涯学習のための施設で、関連書籍約4300冊がある。 県は「内容を確認するため一時的に書架から移した。確認後、早急に戻したい」としている。 この問題で今大地晴美・同県敦賀市議らが11日、西川一誠知事に抗議文を提出するとともに、同日、県監査委員に住民監査請求書を郵送した。 男女共同参画関連特定図書隠蔽事件に関する住民監査請求(福井県) 2006年05月11日 / 「む・しネット」 本日、今大地さんが、福井県に対して、 「男女共同参画関連特定図書隠蔽事件に関する住民監査請求」を提出しました。 2時からは、敦賀市役所で記者発表をしましたので、 明日の新聞に記事が載ると思います。 同時に提出した「抗議文」は、「む・しネット」も賛同団体になりました。 以下に、「住民監査請求書」と「抗議文」を紹介します。 ==================================================== 男女共同参画関連特定図書隠蔽事件に関する 住民監査請求 (福井県職員措置請求書) 第1 請求の要旨 1. 概要 福井県の男女共同参画センターの役割を担う福井県生活学習館において、本年3月 に、上野千鶴子さんらの著書150冊が書架から排除された。 本家明美・男女共同参画課長によると、「本は排除したのではない。一県民からの 要請があり、検討するために移動しただけである。」とのことだが、何を、いつ、誰 が、どのような基準で検討するのかということも明らかにされずに、3月に排除され た。 新聞報道(第1.2.3号証など)には、150冊のうち21冊の書籍名・著者名 が記載されているにもかかわらず、150冊の書籍リストの公表はできないとの回答 であった。 2. 違法性 本件は、次の点においても、違法なものである。 (1) 同生活学習館の図書は、県民の貴重な税金である県予算の一般財源のうち の備品購入費で購入されたものである。それらの図書のうち150冊が、県民の目に 触れない場所に排除されていることは、県民の閲覧に供する備品として図書購入され た本来の目的を無にし、県費を無駄にする行為である。 (2) 同時に、本件は、行政職員による県有財産の管理を放棄する(怠る)違法 な行為である。 (3) 思想の自由、表現の自由は憲法に定められた基本的人権であり、同時に、 憲法で禁止された検閲であって、憲法違反である。 (4) 社会通念上も、公序良俗としても、社会正義としても、このような財産管 理行為は許されない。 3. 福井県の損害及び財産の管理を怠る事実 本件約150冊の購入代金は約30万円と思料される。これは、そもそも県の損害 にあたるというべきであり、財産の管理を怠る事実である。 排除された図書150冊は、速やかにもとの書架に戻されなければならない。 4. 職員 本件図書の隠蔽の意思決定と具体的行為に関与した知事ほか福井県職員及び同業務 を行為した関係者らは、上記損害について連体して賠償責任を負う。 5. 請求人は監査委員に、職員に連帯して金30万円を返還するよう勧告すること、もしくは、同図書資料を直ちに正規かつ本来の管理状態に復帰させるよう勧告することを求める。 以上、地方自治法題242条第1項により、事実証明を添えて、必要な措置を請求 する。 2006年5月11日 福井県監査委員 各位 ----------------------------------------------------------------------- 抗議文 2006年5月11日 福井県知事 西川一誠様 福井県の男女共同参画センターの役割を担う福井県生活学習館において、本年3月 に、上野千鶴子さんらの著書150冊が書架から排除されました。 本家明美・男女共同参画課長によると、「本は排除したのではない。一県民からの要 請があり、検討するために移動しただけである。」とのことですが、何を、いつ、誰 が、どのような基準で検討するのかということも、明らかにされておらず、3月に排 除されたままの状態が今も続いています。 また、新聞報道(4月28日付世界日報、5月4日付読売新聞、5月10日付中日新 聞)には、150冊のうち21冊の書籍名・著者名が記載されているにもかかわら ず、150冊の書籍リストの公表を求めたところ、行政情報であるから公表はできな いとの回答でした。 同生活学習館の図書は、県民の貴重な税金である県予算の一般財源のうちの備品購入 費で購入されたものです。それらの図書のうち150冊が、県民の目に触れない場所 に排除されていることは、県民の閲覧に供する備品として図書購入された本来の目的 を無にする行為であり、行政職員による県有財産の管理を放棄する違法な行為です。 思想の自由、表現の自由は憲法に定められた基本的人権であり、同時に、憲法で禁止 された検閲である今回の150冊の図書排除について、わたしたちは見過ごすことは できず、今回の図書排除の行為に対し、強く抗議するものです。 排除されたままになっている図書150冊については、速やかにもとの書架に戻され るよう、強く要望します。 敦賀市議 今大地 晴美 他 2団体 44名 ============================================================ このタイムリーな行動に、県もびっくり。 こうなったら本は元の場所に返すしかないでしょうね。 参考 日本国憲法第19条 思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。 同第21条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。 「もし憲法の原則のうちに、他のどの原則にもまして絶対的に遵守を要求されるものがあるとすれば、それは『思想の自由』の原則である。われわれと同じ意見をもっている者のための思想の自由ではなくして、われわれの憎む思想のための自由である」(米連邦最高裁ホームズ裁判官:『思想の自由市場』) 「あなたの考え方には反対であるが、あなたがその考えを述べる自由のためには、私は自分の生命をかけて戦う」(ヴォルテール) 福井県生活学習館 「内容過激」と書籍撤去 男女共同参画推進員指摘 性教育など150冊
by alfayoko2005
| 2006-05-12 17:14
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