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社説:エイズ対策 的を絞って集中的に (中日・東京 2006/05/15)
わが国で昨年新たに確認されたエイズ感染者・患者は二年連続して千人を超え、最多記録を更新した。エイズへの警戒心が薄れたためだろう。若い世代を中心に予防教育の徹底が求められる。 エイズウイルス(HIV)感染者や患者への抗ウイルス剤による治療が進歩したとはいえ、エイズは依然として治癒できない疾病である。 だが、こうした基本的なことが軽視されている。 それが典型的に表れているのが、新規感染者・患者の増加だろう。 厚生労働省のエイズ動向委員会によると、昨年一年間に報告された新規感染者は八百三十二人と過去最高、患者は三百六十七人で過去最高の前年より十八人減ったが、感染者と患者の合計は三十四人増の千百九十九人で、これまでで最も多い。 人口比でみると、わが国の新規の感染者・患者数は欧米よりも少ないが、欧米では一九九〇年代半ばすぎから減少か頭打ちになったのに、わが国は相変わらず増加傾向にある。 欧米と違い、HIVに汚染された注射針による薬物乱用で感染する割合が低い半面、性的接触による感染の割合が高いのもわが国の特徴だ。 新規感染者・患者の内訳では、日本人女性、外国人男女の増加がほとんど頭打ちになっている中で、日本人男性のみが感染者、患者とも急増している。その感染経路の大半が同性間の性的接触によるものだ。この傾向はいっそう強まっている。 そうである以上、感染予防の教育や啓発活動は、男性同性愛者など感染率の高い層を中心に重点的に行う必要がある。特に性的に活発な若い世代には学校や地域、職場を含めて積極的に行わなければならない。 男性同性愛者も、他の集団と比べて感染率が高い実態を深刻に受け止め、公的機関による啓発活動とは別に、自らのグループ内で自発的に予防活動に取り組むべきである。 また、日本人の異性間接触による感染者の男女比では、若い世代ほど女性の占める割合が高くなり、二十代前半では半数、十代後半では七割以上を占めている。その多くが年配男性との接触による感染とみられる。中学、高校時代から予防教育の徹底が求められる。 HIVは感染しても長期間症状が出ない。症状が出て初めて感染を知るケースが少なくない。それまでに二次感染させる恐れがある。それを防ぐにはエイズ検査を受けやすい態勢が不可欠だが、保健所での夜間・休日検査は都市部に限られている。 近年、地方でも新規感染の拡大傾向がみられる。検査体制もそれに合わせて充実させる必要がある。
by alfayoko2005
| 2006-05-15 09:19
| HIV/AIDS
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