モーツァルトがゴジラを癒す！？

松井選手両親　きょう渡米　ＤＶＤなど激励品を手に (北陸中日新聞 2005/05/16)

　左手首を骨折し、戦列を離れた米大リーグ・ヤンキース松井秀喜選手（３１）に、十六日に渡米する父昌雄さん（６４）と母さえ子さん（５６）がＤＶＤや食べ物などの激励品を届ける。星稜高時代の恩師、山下智茂総監督（６１）も昌雄さんを訪ね、「早く治して日本にパワーを送ってほしい」との伝言とともに六冊の本を託した。

　「心の支え、精神的な支えになれば」。昌雄さんが届けるのは十点余り。中でもＤＶＤのフランスのドキュメンタリー映画「皇帝ペンギン」は八千八百八十時間かけて制作され、南極の氷の大地で子を産み、はぐくみ、命をつなぐ内容。昌雄さんが感動した一作で、過酷な環境下で力強く生きる姿を照らし合わせ「秀喜も大変だろうが、何かを感じ取って、再度新たな夢に向かって頑張ってもらいたい」との思いを込める。

　ほかに巨人軍ファームの歴史をつづった非売品の本やオーケストラ・アンサンブル金沢のモーツァルト交響曲集など。さえ子さんは早期回復を願い、小魚や大豆を使った食べ物などを選んだ。

　松井選手の出身地、石川県能美市は同選手を励ます言葉を募集。昌雄さんを通じて随時、松井選手に届ける予定だ。希望者は市観光ホームページ（http://55nomi.info/）内に掲載のアドレスまで。問い合わせは市商工観光課＝電話０７６１（５５）８５０９＝へ。

　　（能美通信部・田嶋豊）