仙台クラシックフェスティバル 概要を発表 ３日間で１０１公演 (10/7～9)

仙台クラシックフェスティバル　概要を発表　３日間で１０１公演 (読売・宮城版 2006/05/17朝刊)

　◆「楽しい」３３０曲、５３０人が演奏　

　今秋に仙台市内で開催される音楽の祭典「仙台クラシックフェスティバル２００６」の概要が１６日、発表された。チェロの長谷川陽子さんなど世界的に活躍する音楽家を招いて３日間で１０１公演を行う。「市民に親しまれる演奏会」を目指している。

　フェスティバルは１０月７～９日。長谷川さんのほか、バイオリンの前橋汀子さん、ピアノの清水和音さん、カウンターテナーの米良美一さんなど、著名な音楽家ら約５３０人が１０会場で３３０曲以上を演奏する予定で、県内では空前のクラシック音楽の祭典となる。

　この日会見したプロデューサーの平井洋さんは、フェスティバルの趣旨を「聴衆の目線を意識し、考えられる限りクラシック音楽の敷居を低くすること」と説明。特にテーマは設けず、「楽しい」「聞いたことがある」楽曲を中心にプログラムを組んだという。

　ただし、今年がモーツァルト生誕２５０年に当たることから、モーツァルト作品は多めに採り入れられ、ピアノ・ソナタ全１８曲すべてを聴くことができる企画を設けた。

　変わったところでは、河合隼雄・文化庁長官の講演とフルート演奏、エッセイストの林望さんのトークと歌のプログラム。また五嶋みどり、龍という著名バイオリニストを育てた母親の五嶋節さんの講演も予定されている。

　会場は市青年文化センター、せんだいメディアテーク、市太白区文化センター、イズミティ２１の４施設１０か所。公演はすべて「４５分以内」「前売り１０００円」とし、３歳以上であれば入場できる。また０歳児でも入れる公演や妊婦向けのマタニティーコンサートも計画している。

　チケットは来月２３日から発売。詳細はホームページ（ http://www.bunka.city.sendai.jp/sencla/ ）。