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クラシックが街に活気呼ぶ――東京の魅力、音楽祭で発信(夕刊文化) (日本経済 2006/05/15夕刊)
クラシック音楽を通して、街の歴史を掘り起こし、街に人を集め、街を元気にする。 そんな「東京再発見」型の音楽祭が盛況だ。 日本を代表するビジネス街、東京・丸の内。普段の休日は人影もまばらなこの街に、今年のゴールデンウイークはのべ六十九万五千もの人が押し寄せた。お目当ては東京国際フォーラムを主会場に丸の内一帯で開かれた「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭」(四月二十九日―五月六日)だ。 丸の内が一変 国際フォーラムで二百の演奏会があったほか、周辺の丸ビル、丸の内オアゾ、東京ビルTOKIAの広場などでのミニコンサートは五十を超えた。合唱、室内楽、ミニオペラなどプログラムは多彩。ゼロ歳児から入場できるコンサートや、子供たちが楽器に触れる催しもあって、親子連れが目立つ。丸の内仲通りには花が飾られ、今年のテーマであるモーツァルトの扮装(ふんそう)をした男性が歩き回る。来場者は盛んに記念撮影を求めていた。 「ラ・フォル・ジュルネ」はフランス西部の小都市ナントで十二年前に始まり、昨年春に初めての“日本版”が丸の内で開かれた。お堅いオフィス街から、ブティック、レストランなどの商業機能を兼ね備えた街へと変わりつつあった地元は積極的に協力した。街づくりのために七十九の地権者でつくる大手町・丸の内・有楽町地区再開発計画推進協議会の廣野研一事務局長は「敷居を取り払い開かれた街に、良質な文化による品格のある街にしたい」と語る。その目的にクラシック音楽を低価格・短時間で数多く提供する「ラ・フォル・ジュルネ」はぴったり合致した。 結果は上々で、来場者数は昨年(三十二万人)の二倍を超えた。「昨年は終演後に銀座に流れる人が多かったが、今年は大半が丸の内で過ごしていた」と音楽祭の坪田卓哉総合プロデューサー(東京国際フォーラム取締役)。来年はドビュッシー、ドボルザーク、チャイコフスキーなど民族音楽を取り入れた国民楽派の音楽を集めて開く予定だ。 歴史薫る会場 都心の閑静な住宅地である豊島区目白も音楽祭で活気づいている。「目白バ・ロック音楽祭」の会場はJR目白駅を中心に目白通りの南北に点在する教会や名建築。歴史的建造物でバロック音楽を楽しみ、地域の魅力を再発見する試みだ。昨年から始まり、二回目の今年は六月二―二十五日に十四公演を開く。 丹下健三の壮麗な傑作である東京カテドラル聖マリア大聖堂、美しいステンドグラスをもつロマネスク様式の目白聖公会、フランク・ロイド・ライト設計の自由学園明日館、レンガ造りの立教大学第一食堂、昭和初期を代表する華族邸宅の和敬塾本館……。歴史を実感できる演奏会場は、バロック音楽に似合う。 会場数も会期も昨年の約二倍になった。斉藤基史プロデューサーは「地域の人々のやる気のおかげ」と説明する。聖母マリアをかたどったクッキーを焼く洋菓子店、マリアを主題にしたカクテルを出すバーなど、昨年は地元の二十店が協力。今年の協力店舗・企業は五十以上に増える。 着物のリサイクル店は音楽やリズムを感じさせる和服の展覧会を企画、ギャラリーは目白の古い住宅建築を撮影した写真展を開く。学習院大学では街づくりのシンポジウムがある。さらに地元のコンサルタント会社が音楽祭の協力店向けに無料で接客サービスの講座を開くなど「地域の方から自主的な提案をいただいている」(斉藤プロデューサー)という。 ラ・フォル・ジュルネはポルトガルのリスボン、スペインのビルバオでも開かれ、街を挙げての音楽祭として定着した。ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの梶本眞秀アーティスティック・プロデューサーは「社会にインパクトを与える、社会性のある音楽祭に成長しつつある」と見る。他都市からも「我が街でもできないか」という問い合わせが相次いでいるという。(文化部 瀬崎久見子) 【図・写真】街角に「モーツァルト君」も登場したラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン=撮影・久保靖夫(写真上)。目白バ・ロック音楽祭の会場となる東京カテドラル聖マリア大聖堂
by alfayoko2005
| 2006-05-25 23:28
| Music
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