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アルバン・ベルク弦楽四重奏団―情感豊か巧みな掛け合い(クラシック) (日本経済・名古屋版 2006/06/01夕刊)
一九八六年七月、名古屋で初の音楽専用ホールとして誕生した電気文化会館ザ・コンサートホールが、開館二十周年記念としてアルバン・ベルク弦楽四重奏団の公演を催した(5月24日)。 ヴィオラ奏者T・カクシュカが昨年他界し、その後の活動を懸念していたが、その弟子I・カリシウスが新たに加わった演奏は、以前と同じく第一級のアルバン・ベルクの音楽を聴かせた。モーツァルトの第一五番では、ハイドンの語法を組み入れた「ハイドン四重奏曲」の第二作目だが、暗く内面性の深い響きを主張しつつ入念なアンサンブルで、リーダーでもある第IヴァイオリンのG・ピヒラーはしなやかでメランコリックな音色感で歌いあげ、深く支える絶妙なチェロ、V・エルベン、第IIヴァイオリンのG・シュルツなどよどみなく巧みな旋律線を奏でてゆく。それぞれの奏者が明確に自己主張しながら精度の高いアンサンブルをつくり出した。 このグループの特色の一つとして、必ず二十世紀作品を加えるが、今回はバルトークの第六番を取り上げた。母国への惜別の思いをこめた“メスト(悲しげな)”の主題を、ヴィオラのカリシウスが情感を込めて奏で、メスト主題を深く語るチェロなど、終楽章にいたるまで深く作品をよみこんだ印象深い演奏である。終曲モーツァルトの第二〇番では、明快なユニゾンの主題はじめ、表情豊かに旋律を各奏者が受け継いで綾(あや)をなしてゆく卓越した奏法とのびやかで豊かな演奏はまさにアルバン・ベルクのゆるぎない演奏である。このザ・コンサートホールの誕生によって、実に多くのすぐれたソリストや室内楽がこのホールを拠点に育ったことを改めて思い返す記念コンサートでもあった。 (音楽評論家 藤井 知昭) 【図・写真】それぞれが自己主張しながらも精度の高いアンサンブル ■
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by alfayoko2005
| 2006-06-03 19:35
| Music
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