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![]() 定価: 714円(税込) ISBN 4-08-720349-2 河野博子(こうの ひろこ) 一九五六年福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、コーネル大学で修士号(国際開発論)取得。読売新聞社会部次長、ニューヨーク支局長を経て二〇〇五年より編集委員。共著書に『20世紀にっぽん人の記憶』(読売新聞社)など。 長く特派員としてアメリカ社会の変容を見つめてきた著者が、「社会の座標軸がズズッと右にずれたような変化」を感じ始めたのは一九九〇年代半ば。アメリカ国内で繰り返される不可解なテロ、中絶や同性愛をめぐる深刻な軋轢、信仰の熱心さが生み出す分極化─文化の多様性を拒む何かが、地下からはっきりと姿を現していた。現地での取材、インタビューを積み重ね、著者は、その源流が清教徒による建国思想、過激な反連邦政府意識、白人優越主義などに端を発する、「アメリカ原理主義」ともいうべき宗教右派の動きに結びついていくのを知る。 書評 アメリカの原理主義 [著]河野博子 [掲載]2006年08月06日 朝日 [評者]小林良彰(慶應大学教授・政治学) ■「建国精神」への回帰が顕著 2年前にブッシュ米大統領が再選された際、地元メディアは道徳的価値(モラル・バリュー)に対する有権者の態度が最大の勝因と報じた。しかし、日本人には、もう一つ釈然としない説明のようにも思えた。 そうした疑問に見事に応えてくれたのが、新聞社のニューヨーク支局長などの経歴をもつ著者による本書である。著者は、「ネオコン」や、いわゆる反進化論訴訟にみられる「原理主義」、人種差別も厭(いと)わない「極右」、福音主義を中心とした「宗教右派」、さらには同性結婚や中絶の賛否両論の関係者に対して膨大なインタビューを行い、それらの考え方が相互にどのように結び付き、どのように変化していったのかを丹念に解きほぐして説明してくれる。 著者によれば、60年代に端を発する行き過ぎたカジュアル・セックスや同性結婚を良しとせず、ヨーロッパの腐敗から離れて純化した国家を作るというかつての建国の精神に立ち返ろうとする者が増えている。そして、東欧諸国を支配下に置いた旧ソ連に対し、フランスや日本を属国にしなかった誇りとも結びつき、国際的枠組みを嫌う米国は一国主義へ走る傾向がみられるという。現代の米国を知る上での必読書である。 河野博子の記事@TransNews [編集委員が読む]米の中絶是非論争 対立に埋もれる生命倫理模索 河野博子 (読売 2005/02/12朝刊・解説面) アメリカ・勢いづく保守 (読売 3回連載・2004/06/04~06朝刊) [争点・2004米大統領選](6)宗教右派、教育通し浸透(連載)(読売 2004/01/20朝刊)
by alfayoko2005
| 2006-08-09 13:17
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