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宮崎日日新聞社説
男女参画条例を修正? 避けたい、振り出しへ戻る愚 2006年09月10日 憲法で法の下の平等は保障されており、必要ない―。この理屈であれば、振り出しへ戻る、だ。 都城市の男女共同参画社会づくり条例から「性別または性的指向にかかわらず」の1項を削る修正案が議会へ提案された。その条理故に全国から高く評価された“市民宣言”だったわけで、差別意識を是正していく困難な道のりを証す事象といえる。 条文化することで“よし”とし、地道な啓発活動を怠ってきた市の責任は重い。この修正案が成立する事態にでもなると、取りようによっては「敗北宣言」である。慎重な議会審議を期待したい。 本家が“先祖返り” この条例は2004年の制定審議から波乱を含み、議会採決は1票の僅差(きんさ)。もし否決されていたら性的少数者をさらに日陰へ追い込む、危うい橋を渡ったものだ。 当時の主なる反対派の主張は、「全国から同性愛者などが集まり“ゲイ・ランド”になる恐れ…」。現状を見る限り根拠のない風評だったわけだが、2年ほどで「性別または性的指向にかかわらずすべての人の人権が尊重される」先進的な定義を“撤廃”しようというのだから、市民の意識改革は進んでいないのではないか。 確かに憲法の人権規定はある。それでも同性愛者や性同一性障害者らが日常生活のあらゆる場面で、肩身の狭い立場に置かれるのが現実だ。だからこそ法律や条例などで細則を設け、理念を再認識する行程も必要になる。 多くの自治体が視察に来て、同じ内容の条例が広く運用されることからも、都城市の条例は理にかなうものであったはずだ。高らかに宣言した本家本元が“先祖返り”したのでは、身もふたもない。 先進国に共通の課題 都城市の修正案は市民から求めたパブリックコメントを参考にしているという。学識経験者で組織する懇話会で審議したというが、パブリックコメントの結果も、懇話会審議の内容も開示されないのは問題である。疑念が市勢を著しく停滞させた例は過去、枚挙にいとまがない。 それにしても、このところの都城市は市政運営が迷走気味ではなかろうか。まとまりかけていた大学進出を長峯誠市長の判断で白紙に戻し、一方で高鍋町が振興の柱と位置付ける南九州大学へ誘致の触手を伸ばす。さらに今回の方針転換も、多くの県民は理解に苦しもう。 都城市は「都島」の地名が残る。内陸部で島が付く一帯は中世期に交通の要衝、と民俗学者の故・瀬戸山計佐儀さんに聞いた。中央と旧薩摩、肥後藩の主街道が交錯して情報が豊富に集積、必然的に進取の気質が形成されたとも。そうであるのならば、全国の旗振り役を務めるのに異論の入る余地はないはずだ。 国際情勢のみならず、わが国を含めて先進国は人権尊重の観点から、さらに人口減少の面からも女性の社会参加へ熱い視線を送る。性同一性障害も認知されつつあり、温かく迎えて協働するための模索は進む。都城市の男女共同参画社会づくり条例が“錦の御旗”であるかぎり、高く掲げ続けるべきではなかろうか。 市議会文教厚生委員会の審議は19、20日に予定されている。見識を期待しておく。 宮崎:都城市の男女共同参画条例 同性愛者ら修正案に抗議へ
by alfayoko2005
| 2006-09-11 11:13
| LGB(TIQ)
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