米下院議長、醜聞放置を否定・辞任要求を拒否

米下院議長、醜聞放置を否定・辞任要求を拒否 (日本経済 2006/10/06)

　【ワシントン支局】米共和党の男性前下院議員が少年にわいせつなメールを送っていた問題で、メールの存在を知りながら放置していた疑惑が持たれているハスタート下院議長が5日、記者会見し「私は何も悪いことはしていない」と疑惑を否定した。11月の中間選挙で同党が勝利すれば再び議長に立候補する考えを表明した。

　議長は「最終的な責任は私にある」としたうえで、先週末にメール問題が発覚した際には直ちに対応したと強調。共和党の支持基盤である宗教保守派などから相次いでいる辞任要求を拒否する姿勢を示した。

　わいせつなメールを送っていたフォーリー議員はすでに辞任している。司法省が問題を捜査しているほか、下院倫理委員会も同日、調査を始めた。民主党は共和党が中間選挙を前に醜聞を隠ぺいしていた可能性があるとして追及を強めている。 (11:00)


米共和党：有力議員のわいせつメールが波紋