米共和党下院選対委員長、メール問題への対応で謝罪

米共和党下院選対委員長、メール問題への対応で謝罪
2006.10.08
Web posted at: 20:36 JST
- CNN

（ＣＮＮ）　米下院のマーク・フォーリー元議員（共和党、フロリダ州）が議会アルバイトの少年にわいせつなメールを送ったとされる問題で、共和党下院選挙対策委員長のトム・レイノルズ下院議員（ニューヨーク）は７日、元議員のうそを止めることができなかったとして、テレビコマーシャルで謝罪した。

レイノルズ議員は地元バッファローで放送されたコマーシャルで、「わたしは（メール問題が）他の人々によって調査されたと信じていた。振り返ってみると、もっと手を尽くしておくべきだった。そのことを謝罪したい」と述べた。また、元議員の問題行為に関する情報を今年春、ハスタート下院議長に報告したとあらためて主張した。

レイノルズ議員はメールを見ていなかったものの、ハスタート議長に入手した情報を伝えた。当時この対応を正しいと判断していたものの、その後フロリダ州各紙や米連邦捜査局（ＦＢＩ）がメールのコピーを数カ月保持していたことや、元議員がメールについてうそをついたことを知ったという。レイノルズ議員は「（元議員の）うそを止められなかったことで、わたしは誰よりも怒り、失望した」と述べた。

今回の不祥事は、再選を目指すレイノルズ議員にダメージを与えるとみられる。フォーリー元議員の辞任後に実施された世論調査で、レイノルズ議員は民主党の対立候補にわずかながらリードを許している。

ハスタート議長は、レイノルズ議員との会話の内容は記憶にないとする一方、会話があったことは否定していない。下院指導部は先日、ハスタート議長が昨年メールの件を知ったと説明した。