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中日・東京新聞社説:エイズ拡大 さらなる予防の徹底を (2007/01/11朝刊)
エイズウイルス(HIV)感染者は、アフリカ、アジア、東欧などを中心に依然として増え続けている。わが国は海外に比べ相対的には少ないとはいえ増加のペースは衰えず、警戒が必要だ。 国連合同エイズ計画(UNAIDS)の推計によると、二〇〇六年末までのエイズ患者を含む生存中のHIV感染者は三千九百五十万人で、このうち四百三十万人が昨年の新規感染者だ。これとは別に昨年一年間のエイズによる死亡者は二百九十万人に達する。 〇四年と比べ、感染者数、死亡者数で7%、新規感染者数で10%増えており、エイズは依然として破壊的な疾患の一つであるといえる。 最も深刻なのは、サハラ砂漠以南のアフリカで、世界の感染者の三分の二、死亡者の四分の三を占める。特にスワジランドでは成人の三分の一が感染者で、国家の存立を脅かすほどの惨状である。 中国、インド、カンボジア、ネパール、ベトナムなどのほか、東欧、旧ソ連の中央アジアでも感染者が増え、中でも東欧と中央アジアの新規感染者は数としては二十七万人とそれほど多くはないが、二年前の70%増で増加が最も著しい地域だ。 感染拡大を防ぐには予防の徹底しかない。幸いケニアやコートジボワール、マラウイ、ジンバブエなどでは国をあげてコンドーム使用の徹底、不特定多数の異性との接触を控えるよう啓発活動を行った結果、若い女性の感染率が大きく低下したことが明らかになっている。 計画的な予防活動で状況が改善できることを示しており、国際機関と先進国は継続的に支援し、さらに弾みをつけてもらいたい。 翻ってわが国はどうか。厚生労働省エイズ動向委員会によると、血液製剤による感染を除き、昨年十月一日までの累積患者・感染者数は一万二千人を超え、一昨年一年間の新規患者・感染者数は二年連続して千人を超え、最多記録を更新した。 昨年の第三・四半期(七月三日-十月一日)の患者・感染者数でも過去二番目の多さを記録した。 人口比でみると先進国の中では際だって少ないが、先進国のほとんどが一九九〇年代半ばから減少に転じているのに、わが国では増え続けていることを真剣に受け止めなくてはならない。 抗エイズ薬の進歩で、エイズは慢性疾患のように症状コントロールがうまくいくようになった結果、完治すると勘違いし、予防教育がおろそかになったためだろう。こうした誤解を解くためにもエイズに対する予防教育を再度徹底すべきである。
by alfayoko2005
| 2007-01-11 08:35
| HIV/AIDS
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